- 面接で何を聞かれるか分からないし怖い!
- 答えられなくて不採用にならないか不安…
- 面接までに出来ることをやっておきたい!
書類選考が通って面接に進んだものの、事前準備が足りず質問に答えられないとお見送りとなってしまうケースが多いです。特に発達障害の方の中には対人コミュニケーションに不安があり、面接そのものに苦手意識を持つ方も…。
本記事ではそんな方に向けて、障害者雇用の転職面接でよく聞かれる質問25種類と回答例を紹介します。
転職面接では多くの企業で似たような質問をされる傾向があり、事前に対策が可能です。面接までに頻出質問に対してあなた自身の回答を準備し、聞かれても答えられるようにしておきましょう。

事前に回答を作ることが一次面接のスタートだよ!
よく聞かれることの回答を準備しておく理由
面接はぶっつけ本番で挑むものではありません。丁寧な事前準備を行なった上で臨んでください。
面接は私たち求職者が企業にアピールできる貴重な機会。質問される内容はある程度テンプレート化されている事が多いため、事前に回答を考える、喋る練習をするなどの対策が可能です。
しかし準備が甘かったり抜け漏れが多かったりすると、面接でうまく対応できず不採用となってしまうかもしれません。
- 幅広く網羅的な質問対策
- 逆質問も複数準備する
- 個々の質問に対し深掘り
面接までの短い期間でできる質問対策は限られています。以下の質問例も参考にしつつ、可能な限り準備を進めていきましょう。
発達障害の面接質問でよく聞かれること25個
発達障害の方が面接でよく聞かれる質問を、カテゴリごとに分けて25個紹介します。
多くの企業は発達障害に関する深い知識や、どんな悩みがあるのかを知りません。一般の面接で聞かれる定番質問のほかに、発達障害やあなたの特性についても聞かれることを想定しておきましょう。



よく聞かれる質問はExcelにまとめるのもアリ!
あなた自身に関すること5つ
面接ではあなた自身のことを深く知るために、過去の業務経験だけでなくさまざまな視点から質問を受けます。性格や長所・短所から業務への適性を見抜き、合否の判断にも影響されます。
- 自己紹介をお願いします
- あなたの強み(弱み)を教えてください
- 自己PRをお願いします
- 弊社を志望した理由をお聞かせください
- 仕事で周囲からどう思われていますか
代表的な質問は回答を作っておき、自己理解を深めておきましょう。
自己紹介をお願いします
主に面接の開始直後や、序盤で聞かれる質問です。あなたの経歴や強みをコンパクトに伝えましょう。障害者雇用での転職予定であれば、障害についても軽く触れておくと、面接官が後で深く質問しやすくなります。
自己紹介ではゆっくりハキハキとした話し方で1分前後、文字数では200~300文字程度で台本を作っておくことをオススメします。
例)自己紹介
よしだと申します。本日はお時間を頂き、ありがとうございます。私は○○大学を卒業したのち、A社、B社で3年間営業職を担当してまいりました。その後、発達障害と診断を受けたためC社の障害者雇用で事務職を2年間経験し、現在も就業中です。現職ではPowerPointを使った提案資料の作成で評価をいただく機会が多く、御社の△△業務でも貢献できるのではと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
自己紹介は1つのトピックを掘り下げるよりも、広く浅く伝えることを意識しましょう。面接時間は長くても1時間ほど。自己紹介だけで多く時間を取りすぎると、面接官が深く聞きたいポイントで質問する時間が足りず、正しく評価できない可能性があります。
あなたの強み(弱み)を教えてください
あなた自身の強みや弱みは、過去の経験や特性から「転職後も活かせる能力」や「業務上の経験不足や課題」を伝えるといいでしょう。
発達障害の方の中には自己を客観視することが苦手な方も多く、強みを探すことに苦労する人もいます。その場合は適職診断や自己分析ツールを使ったり、就労移行支援や転職エージェントの支援も受けながら考えてみてください。
例)物事への集中力
私は人よりも集中力を維持しやすいことが強みです。単調な事務作業を一日中行うことも苦ではなく、高いパフォーマンスを維持できます。御社の業務ではフォーマットへの入力作業で力を発揮できると思います。一方で集中しすぎてしまい、複数の業務に視野を広げることが弱みです。定期的に頭を切り替えることで自己対処していますが、今後の課題だと考えています。
強みや弱みは自己PR、障害配慮の説明へつなげやすいトピックのため、深掘り質問されたときのことを想定しながら回答を準備しましょう。
自己PRをお願いします
自己PRは面接においてあなた自身の強みやスキルをアピールできる貴重な機会です。この質問では自分自身の特徴や実績を、具体例とセットにして伝えることが有効。
ポイントは主観だけでなく、企業側にどんなメリットがあるかを考えることです。的外れなアピールをしても「弊社の業務と何の関係が…?」と思われてしまい、かえってマイナス評価になることもあります。
例)事務職への応募
私には物事を自分で調べて解決する力があります。これまでも分からない事や困った事が起きたらまず自分で調べ、より良い解決方法を模索してきました。初めて担当する仕事でも書籍やネットを活用して方法を調べたり、上司へ相談する前に少しだけ取りかかってみたりと、自分で改善方法を探して実行する力があります。前職でもExcelのVBAに挑戦したり、Power pointによる資料作成などにも率先してチャレンジしました。新しいことにもひるまず、調べながら進めていける事が強みです。
求人票の業務内容や求める人物像から、企業側は「どんな人を採用したいのか?」と想像してみると、アピールできるポイントを見つけやすくなるでしょう。



自己PRって難しいよね。何も考えずに面接へ行くと詰むかも。
自己PRの考え方については以下の記事も参考にしてください。
弊社を志望した理由をお聞かせください
いわゆる「志望動機」です。なぜこの職種なのか、その中でなぜこの会社なのかを、エピソードも交えつつ説明しましょう。目の前の転職だけでなく
- 将来的にどんな仕事をしたいのか
- どんなスキルや経験を積んでいきたいか
など、将来像を想像したうえで転職に踏み切ったことを伝えられると好印象です。
志望動機が明確でなく使いまわせそうな内容の場合は「転職やキャリアに大した熱意がない人」と受け取られる可能性があるため、注意が必要です。
例)総務から経理への転職
私は今後、経理の専門性を磨きたいと考えています。現職では総務業務の一部として経理に携わっており、業務内容が私自身の障害特性や得意なこととマッチしていると感じました。その中で御社は障害者雇用とキャリアに対して積極的なことや、経理の専門職として幅広く携われること、〇〇という企業全体の考え方などに魅力を感じております。今後は資格の取得や経理の専門性を磨き、御社の発展の手助けをしたいと考えております。
質問の意図として、あなたの目標と企業側の採用目標がマッチしているかを見ています。
あなたと企業側の意図がズレていた場合「思ってた仕事と違う」と離職してしまう可能性があり、お互いが損をしてしまいます。そのため転職活動では今だけでなく先々のことを見越して、企業側に伝える準備が必要です。
現在離職中で就職を急いでいる方の場合でも、なぜ「その職種・この企業」を選んだのか?を言葉にしておくと良いでしょう。
仕事で周囲からどう思われていますか
あなたの人柄や仕事への取り組み、自社との相性を確認しています。実績や数字ではなく取り組み方・向き合い方の評価をしていると考えましょう。
発達障害の方には自己肯定感が低く「周囲から良く思われていないかも…」と感じる場合が多いです。過去の職歴の中で些細なことでも評価された点や、普段どんなことを考えて仕事をしているかを前向きに振り返ってください。
例)丁寧な仕事
現職ではよく「丁寧な仕事をする人」と評価されています。細かな事務作業や面倒な掃除、整理整頓などの仕事を淡々とこなし、他部署の方からも頼まれることが多いです。特にアンケート集計や問い合わせの転記といった紙からPCに移す作業が得意で、誤字脱字がない文章をハイペースで入力できます。御社の○○業務でも丁寧さが重視されるかと思っており、適任だと自負しております。
特に自社との相性という点が非常に重要。この質問でアピールした結果「自社にどれだけ貢献できそうか」を、イメージしてもらうような伝え方を考えましょう。業務の質や求められる能力から逆算してみると良い回答が浮かびやすいです。



具体的なエピソードも入れると効果的!
過去の経験に関すること5つ
転職では実務経験が重視されることもあり、これまでの業務経験やスキル・知識を問われることが多いです。業務内容だけでなく働きながら考えたこと、出来事などを棚卸ししておきましょう。
- 成功体験を教えてください
- 失敗体験を教えてください
- 前職ではどんな仕事をしていましたか
- 今までの仕事で一番難しいと感じたのはどんなときですか
- 前職までの中で当社でも活用できる経験はありますか
過去の経験は文章化しておくことで、質問をされても深く回答することが可能になります。
成功体験を教えてください
面接で成功体験を聞かれることは多いです。しかしこのような質問に対し「成功よりも失敗ばかり」「全然思いつかない」と不安になる方もいます。発達障害を持つ人はできないことに目を向けがちになり、成功体験を聞かれて困ってしまうケースが多いです。
- 些細なことでも評価された仕事を思い出す
- 「失敗を回避した」ことも成功体験のひとつ
- 成功の事実よりもプロセスを主軸にする
転職先でもピッタリはまる大きな成功体験を持つ方は多くありません。特に未経験の職種に挑戦する場合は、関連性を想像しながら伝えると新しい職種でも活躍をイメージしてもらえるでしょう。
あまり成功体験をイメージできない場合は、過去の失敗から学んで同じ失敗を回避したことも成功体験として話すことが可能です。就労移行支援での訓練を例に挙げても良いです。あなたが仕事に対してどのように向き合い、何を考えたかを伝えてみてください。
例)コミュニケーションの苦手克服
私の成功体験はコミュニケーションのコツを身に付けたことです。私はこれまで「物事を言葉通りに受け取りすぎる」という障害特性から、対人コミュニケーションで不具合を起こしておりました。しかし障害を認知してから就労移行支援に通い、仕事上の連絡の取り方や間接的な表現を学んでコツを身につけ、現職では良好な関係のまま3年間勤務できています。私の中ではコミュニケーションの苦手克服が一番の成功体験です。
今回の例では「コミュニケーション」というフワッとした表現を使っているため、深掘り質問を想定して「コミュニケーションの具体例」「失敗体験」なども準備できるとより良いでしょう。



先回りして深掘り質問を対策できるのは事前準備のメリット!
失敗体験を教えてください
面接では成功ではなく失敗についてを聞かれることもあります。失敗体験はそれ自体がネガティブな側面を持っているため、内容や伝え方に一層の注意が必要です。
- 失敗した事実だけではなくどんな対応をしたかも伝える
- 失敗から学んだことや今後の改善策もセットで話す
- 取り返しのつかない事例は伝えない
失敗を事実だけ伝えても、ただミスを公開しただけになってしまいます。「その失敗でどんな対応したのか?」「何を学びどんな改善をしたのか?」などのプロセスを話すことで、あなたが失敗に対してどのように向き合う人かが伝わります。
一方で損失が大きすぎる失敗は、企業側が聞いていて不安になってしまいます。何を伝えて何を伝えないか、事前に整理しておくと良いでしょう。
例)顧客アポイント忘れ
顧客とのアポイントを失念してしまったことです。前職で顧客とのアポイントを取得した直後に他の顧客へ連絡を取ってしまった結果、アポイントをスケジュールに入れ忘れてしまった事があります。後日、上司同行のうえ謝罪をし事なきを得ましたが、非常に反省しました。それ以降は必ず「約束を取ったらすぐにスケジュール入力」を徹底し、再発しないように心がけています。
仕事には多かれ少なかれ失敗がつきもの。企業側もあなたを「失敗のない完璧な人」とは思っていないはず。特に発達障害のある人は失敗から障害に気付くパターンも多いです。失敗体験から配慮へ話を持っていくこともできますので、事前にどんな話をするか整理しておいてください。



実はこの失敗談は私の実体験。マジでやらかした…
前職ではどんな仕事をしていましたか
端的に仕事内容だけを伝えるのではなく、工夫したことや感じたこと、具体例などをセットで伝えましょう。役割ではなくあなた自身の経験として伝えることで、仕事への向き合い方が伝わります。前職の業務が今回の転職でどのように活かせるか、今後のキャリアプランについてなどにも触れると話題が広がりやすいです。
ただし前職での経験をアピールしすぎると、深掘り質問で
- 成果が出ているのになぜ転職を考えているのか?
- 何か重大なことを隠しているのではないか?
といった答えにくい話題に進んでしまう可能性もあります。あくまで転職をするうえで活かせるスキルとして話すといいでしょう。
例)接客業での経験から総務職へ
前職はアパレル店舗で2年間、接客業をしていました。前職で特に工夫したことは、お客様の顔を覚えておき、再来店時に深くコミュニケーションを取ることです。また骨格診断やパーソナルカラーといった知識を勉強し、お客様から相談があったときはプロとしてお答えすることを徹底していました。総務職と接客は一見違う仕事のようですが、お客様が何を求めてどんな対応をするかという点では前職の経験を活かせると考えております。



仕事内容だけじゃなく、転職先で活かせそうなことも考えてみよう!
今までの仕事で一番難しいと感じたのはどんなときですか
これまでにどのような困難に直面したのか、それをどう対処したのかを知るための質問です。あなたが大きな困難に対して「どのように問題解決したのか」の具体例や、粘り強さ・ストレス耐性などをアピールすると良いでしょう。
例)新規営業で成果が出ないとき
前職では既存顧客のサポートをしつつ、新規顧客への営業活動を並行していました。このとき新規取引を作るために様々な営業手法を試しましたが、なかなか成果が出ず伸び悩んでいたことがあります。上手くいかないときは手法を変えるだけでなく、営業リストの絞り込みを考え直したり、話す内容を少しずつ変えてみたことで、初めて新規取引を成立させることができたということがありました。御社の仕事でも壁に当たったときは、様々な角度から業務を進める方法を模索してきたいと思います。
単に難しい仕事をしてきたかではなく、困難に対してどのような姿勢で対処したかを伝えてください。発達障害の特性上、苦手なことに対しての付き合い方を伝えることも有効です。
前職までの中で当社でも活用できる経験はありますか
転職後の活躍を確認するための質問ですが、今までの業務を振り返り経験を言語化できているかも重要です。業務経験を点として見るのではなく、他職種でも使い回せるところがないか改めて見つめ直してみましょう。
たとえ同じ職種だとしても、企業が変わればやり方や重視するポイントが変わることも非常に多いです。経験職種だからと気を抜かず、現職と転職先の違いを言葉に変換してみてください。
例)事務から販売への異職種転職
現職では総務職として社員の方からの要望に個別対応しております。皆さんはそれぞれ自分の業務があるため、素早く依頼の意図を読み取り時間を多く取らせないことが重要です。御社の販売職ではお客様のニーズを読み取ることが大切だと考えているため、総務職での社員対応の経験が活きると考えております。
仕事経験の転用をアピールするには、これまでの業務経験を具体的に説明することが重要です。表面的な「似ている」だけでなく、考え方や達成までにかかる時間軸なども含めて考えてみましょう。
職務経歴に関すること5つ
答えにくいうえに聞かれることが多い職務経歴に関する質問。退職理由やブランクなどネガティブな話題になりやすく、ごまかしや矛盾点を突かれて深掘り質問をされてしまう場合もあります。直近の勤務先だけでなく、前々職や更に過去の職歴にも答えられるように整理しておきましょう。
- 現職の退職理由を教えてください
- なぜ今回違う職種に転職するのでしょうか
- 今回の転職で求めることは何ですか
- 職歴の空白期間はどのような事をしていましたか
- 転職回数が多いようですが理由をお聞かせいただけますか
ネガティブな理由について「現在は払拭できているか」も合わせて言葉にしておいてください。



経歴の質問は答えにくい内容が多いから事前に準備しよう!
現職の退職理由を教えてください
退職理由の質問ではあなたが早期退職しないかのリスクや、退職の原因となった状況を自社では払拭できるかなどを確認しています。また退職理由が発達障害の特性と関係している場合は、配慮があれば問題ないこと、自己対処していることなども合わせて伝えると良いでしょう。
退職理由はネガティブな要素が詰まっているため、無策で回答してしまうと良い評価を受けられません。
- 退職理由を全て他責にしない
- 退職せずに解決できたかを振り返る
- 今回の転職では退職要因を払拭できるか
などの要素を盛り込みつつ、マイナスに受け取られすぎないような伝え方を考えましょう。
例)業務が物足りない
現職では障害者雇用として事務補助職を担当しており、業務を切り分けていただきながら仕事をして参りました。おかげで障害との付き合い方や仕事での工夫も身に付き、更に専門的な業務に挑戦したいと考えております。しかし現職では規定上、業務範囲を広げることが難しいこともあり、上司に率直な希望を伝えても叶いませんでした。御社の○○職では現職で学んだ事務職のスキルを活かしつつ、更に専門的な技術を身につけられると思い応募いたしました。
直近の職歴に対する回答では、退職理由がそのまま志望動機につながる場合も多いです。「退職理由→志望動機」の流れが作れるように意識してみることをオススメします。
なぜ今回違う職種に転職するのでしょうか
異なる職種への転職をする際は、ジョブチェンジに対しての考え方や意欲を詳しく聞かれることが多いです。採用後に「やっぱり前職の仕事内容の方がよかった」と短期離職されてしまうと、お互いにとって良くない結果となってしまいます。
- 次の職種についてどれだけ勉強しているか
- 想像に及ばなかった「キツイ事」も受け入れる覚悟があるか
- キャリアを一から積み上げなおす大変さを理解しているか
など、前職との比較や応募職種のリサーチをしっかり行っていることも説明できるようにしましょう。前職から転用できるスキルを提示することもプラスに働きます。
例)営業職から営業事務職へ
今回事務職を志望した理由は、私自身が表に立って顧客と向き合うよりも、説明資料を作成したり事前準備や業務効率化を推進することに魅力を感じるようになったことでした。もちろんお客様に良い提案ができたときはやりがいを感じましたが、それよりもサポート側に回り営業スタッフが働きやすい環境を整えたい気持ちが強いです。現職でも自身で提案資料を作る機会が多いため、御社の仕事でも能力を活かせると自負しております。
職種を変えるときはどうしてもネガティブな理由を探られることが多いです。ある程度の本音は伝えつつ、それよりも新しい職種で働きたい気持ちが強いことをアピールすると良いでしょう。
今回の転職で求めることは何ですか
この質問はあなたが最優先で実現したい「転職の軸」について答えましょう。企業は自社の体制や環境があなたの「転職の軸」とマッチしているか、早期離職しないかを確かめるために聞いています。
転職しても今までの悩みが全て解決するわけではありません。
- 今の仕事に対してどこが不満で
- 転職ではどの不満を解消したいのか
- 不満を解消するために何が犠牲になっても良いか
といった視点で転職のゴールを考え、応募企業ではその「転職の軸」が解決できることを説明しましょう。障害者雇用の場合は配慮がメインかと思いますが、それ以外のスキルアップや将来のキャリアについても触れるとより具体性が増します。
例)配慮をもらいつつキャリアアップしたい
今回の転職では障害者雇用の中でも、正社員登用やキャリアアップのできる環境に身を置くことを優先して考えております。現職では制度上どうしても非正規雇用から正社員へ移ることが難しく、私が第一号の事例になろうと努力していました。しかし3年間働き上司へ思いを伝え続けても改善できず、転職に踏み切った次第です。御社では現職で培ったスキルを活かしつつ、正社員登用の事例も豊富であることを拝見しました。努力次第でキャリアアップが目指せる環境で仕事がしたい思いと合致しており、今回応募させて頂きました。
転職する場合は何を改善したいか明確にし、安易な転職は避けるべきです。何かひとつ「今回の転職では絶対に妥協できないライン」を作り、妥協できるところとうまくバランス調整してから企業に応募しましょう。



転職活動は動く前に軸を決める!
職歴の空白期間はどのような事をしていましたか
職歴に大きくブランクがある場合、その期間に何をしていたか聞かれることが多いです。その期間中にどんなことをしていたか、理由を簡潔に説明しましょう。体調を崩していた場合はこれからの就業で影響があるかも合わせて伝えると安心感があります。
また就労移行支援に通っていた場合は、職歴ではないものの就業を前提とした訓練のためポジティブに伝えて大丈夫です。企業側は就労移行支援の内容に詳しくないこともあるため、どんなことを身に付けられたか説明できると尚良いでしょう。
例)二次障害のうつ症状からの復帰
2年間の職歴ブランクは、発達障害の特性から起きたうつ症状の回復と就労移行支援の通所期間です。前職ではマルチタスクが苦手な障害特性と仕事内容が噛み合っておらず、体調を崩してしまいました。通院と服薬によって復帰し、週5日勤務に体調を合わせるため就労移行支援に通っておりました。就労移行支援では体調を崩した原因を見つめ直す、障害特性と合った働き方を整理するといったプログラムを受講しており、今回の転職活動の方針にもこのプログラム内容が反映されています。
職歴のブランクはごまかしてしまうと、かえって「何か隠している?」と勘付かれてしまいます。その場合、深掘り質問で徹底して状況を聞いたり、採用するにはリスクがあるとお見送りにされてしまうことも。事実を短く伝え、そのネガティブ要因を取り払えていることの説明に多くの時間を使う方が、企業側も安心感を得られます。
転職回数が多いようですが理由をお聞かせいただけますか
転職回数が多すぎると、いわゆる「ジョブホッパー」とネガティブな印象を与えてしまいます。しかし職歴をごまかしたり捏造したりしても、働いていくとふとしたタイミングでバレてしまうリスクがあり、面接時は良くても就職後に精神をすり減らしてしまうかもしれません。
面接で転職回数の多さについて深く言及された場合は、正直に転職が多いことを受け止めつつ、当時の心境と今の心境を比較して伝えると良いでしょう。また早期離職しないために、どんな対策を考えているかも伝えると尚良いです。
発達障害の特性が原因となった早期離職の場合は、障害者雇用に切り替えることで原因が取り除かれるかも説明してください。
例)20代で7社の転職経験
私は20代の頃、多くの企業で職を転々とした過去があります。当時の理由は「人間関係が嫌になった」「成長させてくれない会社だと思った」などと考えておりましたが、今あらためて考えると自分でできる努力が足りなかったと思います。人間関係はもっと積極的に関わるか、ドライに付き合うかを選択するべきでしたし、成長については会社がさせてくれるものではなく自己努力の範囲だと気付くべきでした。既に起きてしまったことですので真摯に受け止め、今回の転職では同じ過ちを繰り返さないようにいたします。
短期離職は印象が悪いかもしれませんが、面接に呼ばれたということは「ジョブホッパーの過去」も含めたうえで会ってみようと思ってもらえたはず。過去をどのように精算できているか、しっかり説明することが重要です。



この回答例、実はわたし自身のこと。
発達障害に関すること5つ
障害者雇用の面接では通常の転職面接で聞かれる質問のほかに、発達障害に関する質問も多く聞かれるでしょう。採用担当者は個別の障害に対するプロではないため、深い知識を持っていないこともあります。そのため一般的な発達障害の概要と合わせて、あなた自身の特性やどんな配慮が必要か伝えることが大切です。
ご自身の状況を詳しく伝えることで、入社後に適切な配慮を受けられるようになります。障害者雇用をお考えの方は、改めて自分の特性を言葉にしてみましょう。
- 発達障害とはどんな障害ですか
- 弊社はどのような配慮をしたら良いでしょうか
- 過去の職場ではどんな困りごとがありましたか
- 体調を崩したときはどのような対処をしていますか
- 障害について相談できるところはありますか
発達障害に関する質問は、あなたが働きやすい環境を整えるために、とても重要なトピックとなります。
発達障害とはどんな障害ですか
発達障害の一般的な説明を簡潔に伝えつつ、あなた自身の特性についての具体例を多く答えましょう。「ASD」「ADHD」「LD」などの具体的な一般的な症状よりも、職場で働くあなたの困りごとを伝える方が重要です。
応募した職種で働いた際に起こりそうな事例や、過去の職務経験から気付いた傾向などを面接官に話してください。具体的なエピソードを合わせて提示できると、より詳細に伝わります。
例)発達障害の伝え方
発達障害は一部、普通の人よりも極端に苦手な事がある障害です。私の場合は極端なマルチタスクが苦手なこと、過度に集中しすぎてしまうことがあります。具体的には急ぎの業務へ集中して取り掛かっているところで、割り込み仕事が複数入ると優先順位付けに苦労してしまうことがありました。仕事に支障が出ないように自身でもToDoリストを付けるよう心がけていますが、万が一困った際は相談先を設けていただけると幸いです。
発達障害の特性と合わせて希望する配慮も伝えられると、企業側との認識合わせがスムーズになるためオススメです。障害者雇用に慣れていない企業の場合は面接の時間内で配慮まで話せないことがあるため、私達から発信できると認識のズレがなくなります。
弊社はどのような配慮をしたら良いでしょうか
配慮事項への質問は、あなたの特性や苦手なことに合わせてピンポイントで希望するといいでしょう。漠然とした配慮だったり希望が多すぎる場合は、自社では対応できないと判断され見送られる可能性もあります。
- どのような状況下で
- どんな対応をしてほしいか
- 自分でできる範囲の対処はあるか
など、可能な限り配慮すべき状況を絞っておくと受け入れられやすいです。支援者や転職エージェントと調整ながら配慮事項を考えることもオススメします。
例)指示を受けながらメモが苦手
私は物事の同時進行が苦手で、業務指示を受けながら素早くメモを取ることが難しいです。自分なりに速記法や要点を押さえたメモの取り方を工夫していますが、話に追い付けないことも多いです。可能であれば指示の途中でメモが追いつくまで待っていただくか、指示の最後に振り返りの時間を設けていただけるとありがたいです。
苦手なことを局所的にサポートすることが配慮であれば、そのポイントをこちら側が明確にして提示することが必要です。また働いていくうちに苦手なことに気付くこともあるため、定期的に面談の場を設けてもらうことも大切です。



配慮は具体的に伝えよう!
配慮に関しての伝え方は以下の記事でも詳しく説明しています。
過去の職場ではどんな困りごとがありましたか
発達障害によってこれまでにどんな困りごとやトラブルがあったかを確認し、自社では対応できるかを確認しています。一定の配慮はできたとしても、社内のリソースには限りがあるためサポートしきれない可能性もあります。
困りごとをただ伝えるだけでなく、そのトラブルに対して
- 自分でどんなケアを行ったか
- 今回の転職では再発する問題か
- 困ったときに決まった対処法があるか
など、背景や具体例も合わせて伝えることで、面接官の理解が深まり適切な配慮を受けられる可能性が高まります。
例)複数の社員から同時に業務を依頼
前職では総務職という立場の関係上、様々な方からお願いごとをされる機会が多いです。その中で新人の頃、複数の方から同じタイミングで急用を頼まれ、困ってしまったことがありました。普段は上司に相談をしつつ進めていましたが、そのときはたまたま席を外されており、自分ひとりで抱え込んでしまったことでトラブルになりかけました。この事例から可能であれば慣れるまで3ヶ月間、上司以外にも仕事で困ったことがあったときに相談できる方を付けてくれると幸いです。
職場で起きた困りごとは障害特性から起きるものであっても、配慮をしてもらうことで回避できる場合があります。まっと配慮をしてもらう必要もないため、慣れてきたら配慮を外して独り立ちしてみるなど柔軟にサポート範囲を変えてみるといいでしょう。
体調を崩したときはどのような対処をしていますか
発達障害と体調管理は非常に関連性が高く、負荷が強すぎることによる体の疲れや、精神的な疲れなどが起きやすいです。この質問ではこのような体調不良時に、何をすればどれくらいの期間で復帰できるかを確認しています。
- 過去の体調不良の事例
- 悪化する前に心がけていること
- どんなタイミングで体調を崩しやすいか
など、答えられる範囲で開示すると採用側も安心感を得ることができます。また万が一体調を崩してしまった際に、どんな対処法をしているのか、復帰までの期間の目安はどれくらいかなどを合わせて伝えられると良いでしょう。
例)気圧低下によるメンタル不調時
私は気圧が下がってくるとメンタルが落ち込みやすい性質があります。そのため気圧確認のスマホアプリを普段から定期的にチェックし、不測の事態に備えています。また悪化する前兆があり、その前兆に気付いた際は頓服薬を飲むことで復帰できることが多いです。それでも回復できない場合は30分ほど、静かな場所で休憩させていただけると幸いです。
ポイントは自分で体調不良のタイミングに何をすればいいか分かっていること。漠然と波が過ぎるのを待つだけで、どれくらいの時間がかかるかも不明だと企業側は何をしたらいいか分かりません。
どんなときに体調が悪くなるのか、この機会に整理してみることをオススメします。



障害者雇用の面接では体調不良についての質問マジで多いよ。
障害について相談できるところはありますか
この質問では障害と仕事に関連した困りごとを、一人で抱え込まないか確認しています。職場以外に障害を打ち明けられる環境がないと、職場には相談しにくい仕事の悩みや不安を吐き出せず、最悪の場合は早期離職となってしまうかもしれません。
職場以外の相談窓口があることを提示し、あなたが孤立していないことを伝えましょう。
例)障害者就業・生活支援センターとのつながり
障害者就業・生活支援センターという施設の方と定期的に連絡を取っています。障害者の仕事と生活に関わる相談ができる場所で、担当は○○さんという方がついています。○○さんとは3年ほどの付き合いで、主に発達障害と仕事のミスマッチについて相談していました。もし御社に就職できた際は、上司の方だけでなく外部機関にも相談しつつ働くことができます。
あなたが現在こういった相談窓口を持っていない場合、一度調べてみて接点を作っておくことをオススメします。
メンタル面に関すること5つ
面接では仕事のスキルや希望の他、あなたのメンタル面やストレス耐性・考え方の癖などの質問も聞かれます。特に障害者雇用の場合はストレス対策が大きな課題となることが多いため、職場環境だけでなくあなた自身の対策も具体的に伝えられると良いでしょう。
- ストレスを感じたときはどんなことで発散していますか
- 今後自分を成長させるために何をしたいですか
- どのような休日の過ごし方をされていますか
- 仕事の中で大切にしていることはなんですか
- どんな事がプレッシャーに感じますか
入社したいがために偽って回答すると、ミスマッチが起きてしまい結果としてうまくいかないケースがあります。あなたと企業の相性確認を念頭に入れて、正直に答えましょう。
ストレスを感じたときはどんなことで発散していますか
あなたのストレス対策やストレスマネジメント能力を確認するための質問です。発達障害の方はストレスに対する反応が強く出る場合があり、適切なストレスマネジメントが非常に重要。この質問に対して、あなたはどのような事にストレスを感じ、どんな気分の切り替え方をしているか具体的に説明しましょう。
例)趣味でストレス発散
ストレスを感じたときは趣味に没頭しリフレッシュすることが多いです。サウナ・キャンプ・釣りなど一人で集中できる趣味が多いため、自分の世界に入り込みながら体調を安定させています。空き時間の長さに応じて何をするか決めることが多く、例えば仕事終わりの2時間しか空いていないならサウナへ行って整える、週末が丸々空いているならキャンプに出かけてリフレッシュすると決めています。
大切なのはストレスを抱え込みすぎない方法を知っていること。ストレスのかからない仕事はありません、面接官に「あなたが自分でストレス対処できること」を伝えましょう。



ストレス発散も仕事のうち!小さなことでもいいから探しておこう。
今後自分を成長させるために何をしたいですか
あなたの向上心や成長意欲などの考え方を確認するための質問です。成長を「会社がさせてくれるもの」と思わず、あなた自身ができることを増やす行動を取っているか、企業に入社したあとに実践したい取り組みなどを伝えましょう。
長期的な目標や実践中のことを伝えるのも有効です。
例)専門職としてのキャリアを作りたい
私は今後、経理領域を専門としたキャリアを作っていきたいと考えております。そのため御社で経理としての実務経験も積みつつ、並行して簿記2級の資格取得も目指し業務に貢献できればと思います。御社に入社した際はいち早く仕事を覚え、担当できる業務の幅を少しずつ広げていきたいです。
ただし考え方の盛りすぎには要注意。あまり本心と離れすぎた回答をしてしまうと、入社後にギャップが生まれてしまい働くこと自体がつらくなってしまう場合もあります。
どのような休日の過ごし方をされていますか
休日の過ごし方についての良し悪しではなく、あくまで仕事の観点から答えると良いでしょう。あなたの人柄やストレス発散方法など、切り口を変えながら見極めようとしています。
- 最近ハマっていること
- ずっと続けている趣味
- アクティブ派かインドア派か
など具体例を添えつつ伝えられるとベスト。業務に対する直接的な質問ではないため、リラックスして答えましょう。
例)ギター
休みの日は半年ほど前からギターの練習をしています。学生の頃からやってみたいと思っていたもののキッカケがなく、友人が始めたと聞いたので合わせて始めました。初めは思うように弾けず挫折しかけましたが、マイペースに続けると少しずつできるようになり今では毎日触っています。没頭すると2時間くらい過ぎていることもあります。
休日の全スケジュールを公開したり、事細かに説明する必要はありません。休みの日のうち一部分を切り出して、あなたがどんな事に興味を持っているか伝えると良いでしょう。
仕事の中で大切にしていることはなんですか
あなたが働くうえで特に気をつけていることや、仕事への価値観などを確認しています。仕事に対しての向き合い方を明確にすることで
- 既存社員との摩擦が起きるかどうか
- 仕事へのやる気がどの程度なのか
- 何を重要視した仕事が好ましいのか
といったミスマッチ回避が狙いのひとつ。障害者雇用の場合は仕事の切り出し方針が、あなたの意向と合うかどうかも重要なチェックポイントです。入社後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐため、率直に考えを伝えましょう。
例)素早く意図を伝えること
私は仕事をするうえで「素早く意図を伝えること」を重要視して働いております。例えば結論重視やコンパクトに伝えること等が挙げられます。コミュニケーションにおいて相手に「何が言いたいのか分からない」と思われてしまうと、お互いに意思疎通ができず時間のロスが大きいです。そのためまず結論を伝えること、端的に伝えること、最後に分かりにくい部分のすり合わせを行うことを意識しております。
応募企業の社風や温度感に合わせて主張を曲げすぎず、あくまであなた自身の考えを伝えることが大切です。
どんな事がプレッシャーに感じますか
プレッシャーに関する質問は、求職者のストレス耐性やストレスがかかったときの乗り越え方などを確認しています。仕事をするうえで期待とプレッシャーはどうしても発生するもの。圧力がかかる中でも働ける、パフォーマンスを発揮した経験などを伝えましょう。
また障害者雇用では過度なストレスがかかる業務への配慮を、視野に入れてもらえるかもしれません。あなたがどんなタイミングでプレッシャーを感じ、どの程度までは跳ね返せるかを面接官に伝えてください。
例)制限時間が短い業務へのプレッシャー
私は極度に短い制限時間を課せられたとき、強いプレッシャーを感じます。どうしても仕上げねばと焦ったり、ミスの量が増えてしまうことも多いです。しかしプレッシャーの中でも諦めることはなく、それよりも「何とかして終わらせる」と意志を持って業務に取り組んでおります。そんな環境下での業務は遂行できたとしても良い成果を提供できるか不明のため、可能であればゆとりを持った業務指示をいただけたら幸いです。
受けるプレッシャーに対してどう感じるか、その環境下でも業務をこなせるかどうかを言葉にしておき、もし面接で聞かれた際にはプレッシャーのかかる仕事へのあなたの考えを伝えるようにしましょう。
「逆質問」で面接官に聞きたいことも考えておく
面接の最後には必ずといって良いほど「最後に何か質問はありませんか?」と聞かれます。いわゆる「逆質問」と呼ばれる項目で、疑問点の払拭や追加アピールなどが可能です。
- 志望度が高いことを伝える
- 面接官本人への質問や問いかけ
- 求人内容や面接内での疑問を解消
一次面接・二次面接など選考段階で面接官が変わるため、どんな役職の誰が来るか転職エージェントとコミュニケーションを取りつつ質問内容を決めましょう。聞こうと思っていた質問が面接中に解消してしまう可能性があるため、3つ以上の質問を準備しておくことが無難です。



準備していた質問が面接中に解消されちゃうこともあるよ…。
求職者側から自由に質問できる貴重な機会ですが、条件面や待遇などの質問は避けた方が無難です。
- 有給の取得実績はいかがですか?
- 昇給はどの程度を見込めますか?
- 求人票の平均残業を超える場合はありますか?
選考テーブルはあなた以外の求職者もいるため、採用される前提で給与・休日・残業などの質問ばかりだと「会社への貢献より対価を優先している」と受け取られかねません。
どうしても確認しなければいけない場合を除き、待遇面は内定後に確認すると良いでしょう。
準備した回答に自分で深掘り質問をしてみる
事前準備は表面的な質問への回答だけではなく、もう一歩深い内容まで踏み込んで考えておきましょう。準備した回答に対して自分で深掘り質問を投げかけておくと、面接中にピンポイントで掘り下げられた場合でも慌てず対処できます。
例えば面接で「プレッシャーを感じやすい」と回答した場合に
- どんな状況で感じやすいのか?
- プレッシャーを感じた時の対処法は?
- 弊社側で配慮できることは?
など多くの質問を投げかけてくる可能性があります。こういった具体的な質問は、あらかじめ想定していないと回答できず焦ってしまうことが多いでしょう。前もって自分自身で「なぜ?」と深掘りすることで、自信を持って深掘り質問にも対応できるようになります。
企業側が回答に対し掘り下げるのは、情報を多く引き出して判断材料を増やすため。合格を出すには情報が浅く判断できないと感じたから、あなたの考え方や判断基準を確認することを目的に掘り下げています。深掘り質問は「採用・不採用」の分岐点だと思い、念入りに準備しておくことをオススメします。



浅い質問だけで「はい、そうですか」とならないのが面接
まとめ|面接でよく聞かれる質問は事前準備!
本記事では発達障害を持つ方が、障害者雇用の面接を受ける際によく聞かれる質問と、その回答例を紹介しました。
- 面接の質問はパターン化されているものが多い
- 事前準備をしておかないと質問に対応できない!
- 作った回答には自分で深掘り質問してみよう
障害者雇用の面接では一般転職の面接でありがちな質問の他に、「体調管理」「障害内容」などの障害に対する具体的な質問を受ける事が多いです。質問内容は表面的なものから、失敗談や対策を探るような深い質問まで多岐に渡ります。
また発達障害の特性はご自身の事といっても、事前準備なくスラスラと回答することは難しいものです。よく出る質問は必ず聞かれることを前提に、他の質問対策と合わせて答えられるように準備しておきましょう。
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