- 職務経歴書は履歴書と違って枠がないから作りにくい
- 自分なりに作ってみたけど何だか魅力的じゃない
- 自己流で書いた職務経歴書だと書類選考が通るか不安
求人へ応募する際に、履歴書と合わせて提出する職務経歴書。過去の経歴や能力を文章で表現する必要があるため「文章を書くのが苦手」「アピールできる自信がない」と作成に手間取る方が多いです。
障害者転職の場合は長所のアピールだけでなく、障害特性と業務内容の関連性にも触れておきたいところ。
本記事はそんな職務経歴書の書き方を、具体例を交えつつ丁寧に解説しました。
本記事の内容
- 職務経歴書に必要なコンテンツ5つ
- 職務経歴書を作る3つの手順
- 職務経歴書を作るときのポイント7選
- 完成後に見るべきチェック箇所
本記事の内容を実践することで、職務経歴書を通して応募企業に「あなたの魅力」を伝えられるでしょう。
- 第一志望の企業で書類選考を突破したい
- 過去の職務経験を確実にアピールしたい
- 応募書類の仕上がりでお祈りされたくない
このようなことでお悩みの方は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
職務経歴書は職務能力をアピールする書類
職務経歴書は履歴書とともに企業へ提出する書類のこと。あなたがこれまで経験してきた業務を整理して、採用担当にあなたの職務能力が伝わるようにまとめます。
履歴書と異なり決まった様式がないため、文字量やアピールしたいポイントを調整できることが特徴。職務経歴書を魅力的に作り込むことで、他の応募者よりも注目されやすくなるでしょう。

応募する求人に関係する業務・経験はガンガン推していこう!
職務経歴書に必要なコンテンツは5つ
職務経歴書に記載する内容は次の5つです。
- 職務経歴の要約
- 職歴・担当業務
- 保有資格・スキル
- 自己PR
- 障害配慮
職務経歴の要約
はじめにあなたの社会人経験をまとめて、これまでの経歴を200文字程度の文章で紹介します。
職種や経験業務だけでなく、工夫したこと・得意なことなどを付け加えてアピールしましょう。
仕事との向き合い方や何に注目しながら働いてきたかなども、あなたの人物像が伝えるために有効です。
職歴・担当業務
職歴・担当業務は職務経歴書のメインとなる資料。過去の実績や経験業務、採用された際に貢献できることなどを書いていきます。
職務経歴欄は全体の半分以上を占めるメインコンテンツ。採用担当がパッと見たときに、読みやすく整理してあることが重要です。
職歴の書き方は「時系列型」と「キャリア型」の2パターンが主流。どちらも一長一短のため、あなたの経歴に合わせて使いやすい型を選択しましょう。
時系列型とキャリア型の違いは後半の「職務経歴書を書くポイント」で解説しました。
保有資格・スキル
保有資格・スキル欄では、あなたが持っている資格や特別なスキル、オフィスソフトの習熟レベルなどを書いていきます。資格は求人と関連性が高いものを優先的に書き、一定の業務知識があることを提示しましょう。
資格以外のスキルは
- プログラミング関係の職種なら使える言語
- 事務職ならオフィスソフトのレベル
- デザインならイラストツール
など、求人に合わせて追記していきましょう。
新しい資格取得に挑戦している場合、「○○の資格取得に向けて勉強しています。」と添えるとアピール材料になります。



勉強中の資格を書く際は「資格取得を目指す理由」を面接で伝えられるようにしよう!
自己PR
自己PR欄はあなたの長所や採用メリットを文章にし、採用担当に魅力を伝えるスペースです。
「あなたを採用したらどのような活躍をしてくれるか」を見極めるポイントになるため、しっかり作り込みましょう。
採用担当に刺さる自己PRを作るコツは企業ファーストで強みをアピールすること。「実務に関係ない強み」よりも「実務に使えそうな強み」にフォーカスして紹介します。
例)経理職の求人:コツコツ淡々と業務をこなす仕事→「集中力がある」「数字に強い」「ルーティン業務が得意」などがアピールポイントとして想像できる。
自己PRの書き方については以下の記事で詳しく説明しています。
障害配慮
就職に際しての障害配慮やあなたの障害内容は、職務経歴書でも触れていきます。
- 障害者手帳の種類・等級
- 通院・服薬の有無
- 配慮してほしいこと
障害配慮では応募する仕事を担当するときに、障害特性がどのような影響を及ぼすかについて説明しましょう。
- 障害特性
- 自己対処
- 配慮事項
詳しい配慮事項の書き方は、以下の記事で詳細を書いています。
ご自身の障害内容を詳しく説明したい方は、「わたしの障害について」の提出も検討してください。
「わたしの障害について」とは障害特性や配慮事項などを、A4用紙1枚にまとめた書類。障害者雇用では障害特性を把握するため、提出を求められることもあります。
「わたしの障害について」の書き方は以下の記事でまとめているので、こちらもお読みください。
職務経歴書を作る3ステップの手順
職務経歴書を作るときは、以下3つの手順に沿って作ると効率的です。
- 職務経歴書に必要な情報を洗い出す
- 枠組み・テンプレートを用意する
- テンプレートに情報を書き込む



いきなり白紙から作り上げるのは非効率!下準備とテンプレートは必須だよ。
1.職務経歴書に必要な情報を洗い出す
職務経歴書を作るときはいきなり書き始めず、まずは必要な情報を洗い出しましょう。
- 職務経歴の要約
- 職歴・担当業務
- 保有資格・スキル
- 自己PR
- 障害配慮
それぞれの経歴や思い当たることをどんどんメモに書き出していき、情報の漏れがないようにします。
特に職務経歴はメインの資料に当たるため、過去の職歴を振り返りつつ「担当業務・実績・経験年数」などを用意しましょう。
情報を洗い出すときはマインドマップを活用すると、分かりやすくまとめることが可能です。



おすすめのマインドマップソフトはXmind。無料の試用版でも性能十分で使いやすいので、わたしも良く使っています。
2.枠組み・テンプレートを用意する
職務経歴書に使う情報を洗い出したら、テンプレートを用意して書類を作り込む準備をしましょう。
テンプレートは自分で枠組みを作ってもいいですが、障害者向け転職エージェントのdodaチャレンジにダウンロードできるファイルも用意されています。
筆者は自作よりもプロが作ったテンプレートを使うことをおすすめします。試しに両方ダウンロードしてみて、使いやすそうなテンプレートを採用しましょう。
dodaチャレンジは障害者転職サポートの大手企業で非常におすすめ。転職エージェントの利用を考えている方はぜひ登録してみてください。
▷ dodaチャレンジの口コミ・評判を紹介
3.テンプレートに情報を書き込む
テンプレートを手に入れたら、1.で準備した情報を書き込んでいきます。
- どんな書き方をすれば伝わりやすいか
- この求人で求めている人材はどんな人か
- 採用担当はどんな情報を求めているか
など求人内容に合わせて、必要な情報を厳選して魅力的な職務経歴書にしていきましょう。
職務経歴書を作るときのポイントは次に紹介します。
職務経歴書を作るときのポイント7選
魅力的な職務経歴書を作るときに、意識すべきポイントを7つ紹介します。
- 応募する求人と似た業務は厚めに書く
- 職歴のまとめ方は時系列型かキャリア型
- 数字・実績・工夫したことを盛り込む
- 回りくどい表現を避け簡潔な文章を書く
- 書く内容は厳選しA4サイズの用紙1〜2枚
- 職歴や自己PR文で障害特性に触れる
- 応募職種に関連するキーワードを入れる
職務経歴書はただ過去の経歴を書いて並べるだけではありません。
求人内容に合わせてカスタマイズしたり、文章テクニックを使い読みやすくしたりすることで、採用担当に書類を深く読み込んでもらえる確率が上がります。



毎日文章を書いてるブロガー視点で「分かりやすい文章」を紹介!
応募する求人と似た業務は厚めに書く
採用担当に魅力的な人材だと感じてもらうために、応募する求人と似た業務経験・職種の情報は厚めに書くことをおすすめします。
全ての経験業務・企業を同列に扱う必要はないので
- 応募職種と近しい業務経験を積極的にアピール
- 関連性の低い職種の詳細は控えめに書く
と強弱をつけてバランスを取るといいでしょう。従業員ではなくフリーランス・副業で経験がある場合も併せて書いておくと、採用担当の目に留まる可能性があります。
求人内容をカバーできるアピール材料は、大きく枠を取って紹介すると効果的です。
職歴のまとめ方は時系列型かキャリア型
職務経歴書を書く際には、時系列型かキャリア型のどちらかでまとめましょう。
時系列型
古い職歴、または新しい職歴から順番に一社ずつ書いていく書式。一社ごとに詳細な情報が書けるため、職歴が浅い方や転職回数が少ない方におすすめです。
キャリア型
近しい職種をまとめて枠を作り、枠ごとに経験年数を合算します。複数企業をまとめて枠を作るため、転職回数が多い方や同職種の転職を経験した方におすすめです。
時系列型、キャリア型の職務経歴書はdodaチャレンジからダウンロードできるので、ぜひ活用してください。
数字・実績・工夫したことを盛り込む
読み手である採用担当があなたの実績をイメージできるように、「数字・具体的な実績・工夫したこと」を盛り込みましょう。例えば前職で売上を10%伸ばしたのであれば、単に「売上増加に貢献しました。」と書かず「10%の売上増加に貢献しました。」と記載します。
営業・販売職以外の数字に落とし込むことが難しい職種であれば、業務に対して
- どんな事を考えて働いていたか
- どのように業務を工夫したか
- 上司からの評価はどうだったか
といったエピソードを添えると、この人を採用したらどんな事を考えて働いてくれるか?と想像してもらえるでしょう。
時系列型の職務経歴書であれば各職歴の下に、キャリア型の職務経歴書であれば各カテゴリの下に文章で添えることをおすすめします。
回りくどい表現を避け簡潔な文章を書く
文章は回りくどい表現を避け、簡潔で分かりやすくまとめることが大切です。
ひとつの文章を短くするとその分だけ、1枚の職務経歴書に情報を多く詰め込むことが可能。書類の中に情報量が増えれば、それだけ採用担当があなたの実績・アピールポイントを理解できます。
書類選考は多数の応募から面接に呼ぶ人を選びます。たくさんの応募書類を比較するため、情報量が少ないと不利になるもの。応募過多の求人ではパッと見て「読みにくい書類だな。」と思われてしまったら、目を通してもらうことすら叶いません。
もし文章が長くなってしまう場合は
- 「、」を「。」に置き換えられるか考える
- 「」や箇条書きを使ってリズムを変える
- 本当にその文章が必要か再考する
といった工夫をしていきましょう。
書く内容は厳選しA4サイズの用紙3枚まで
職務経歴書に書く内容は厳選し、A4サイズの紙3枚以内で仕上げましょう。枚数が4枚以上になると読み手の負担が大きくなり、読むことを諦めてしまう可能性があります。
経歴が複数ある方は求人内容と関連性のある実績を重点的に書き、関連性の低い経験は少なくする、下のほうに持っていくなどの調整が必要。
情報量を削っても3枚に収まらない場合は
- 余白を狭くする
- フォントサイズを小さくする
- 改行の数を減らす
- 資格スキル・自己PRをなくす
といった方法でバランスを取ってみてください。
職歴や自己PR文で障害特性に触れる
職歴や自己PR文の中で、あなたの障害特性に触れることも効果的です。
- 前職が障害者雇用だった場合、どのような配慮を受けていたか提示する
- 障害特性上できなかったことを克服した経験について触れる
- デメリットに見える障害特性をメリットに変換して自己PRする
障害者雇用の担当者は、あなたの障害に対するプロではありません。障害内容だけでどのような配慮をすべきか、どんな事が得意・苦手か想像することは難しいです。
今まで受けた配慮のケースを紹介したり、自信を持って提供できるスキルを提示したり、積極的に自分の特性を開示していくことで企業側の理解が深まるでしょう。
応募職種に関連するキーワードを入れる
職務経歴書の文章には、職種・業種に関連したキーワードを入れると効果的です。キーワードは「その職種・業種で働いている人が実際に使う言葉。」のこと。
例えば事務補助の求人であれば
- 月末処理
- 経費精算
- 勤怠管理
例えば医療・福祉関連であれば
- 内部監査
- 地域連携
- 入居手続き
などがキーワードとして想像できます。
このような関連性のある言葉を含めることで、現場担当者があなたの経歴を具体的にイメージできるでしょう。あなたが求人に対して一定の理解を持っていることも伝えられます。
もし応募書類の仕上がりに不安を感じるのであれば、障害者向けの転職エージェントに登録して応募書類の添削を頼むことをおすすめします。障害者転職のプロ視点で応募書類をチェックしてもらえるので、客観的に仕上がりを確認できますよ。
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職務経歴書が完成したら印刷して見直し
職務経歴書が完成したら、必ず紙に印刷して仕上がりを再確認してください。パソコン画面では目が滑って気付かない細かなミスも、紙に印刷することで見つけられる場合があります。
また紙であればボールペンなどで自由に書き込みできるため、効率よく加筆修正することが可能です。
- レイアウトズレ、改行ミスがないか
- 誤字脱字がないか
- 「てにをは」の使い方に間違いはないか
- 数字や情景が想像できる説明を入れたか
- 長すぎる文章を書いていないか
完成後の再確認は上記ポイントを特に意識し、修正箇所を探しましょう。



ミスはあるもの、と思って探すと見つけやすいよ!
レイアウトズレ、改行ミスがないか
職務経歴書のレイアウトズレ・改行ミスは要注意です。
- パソコン画面では問題なかったものの、印刷してみたら改行が足りない
- 改ページが挿入されておらず変なところでページが切り替わっている
- フォントサイズが想像以上に小さく、印刷したら読みにくい
データ上では綺麗に仕上がったはずが、印刷すると思った通りになっていないことは良くあります。職務経歴書が完成したらPDFデータに保存、紙に印刷してチェックすることを忘れないようにしてください。
誤字脱字がないか
職務経歴書が完成したら必ず誤字脱字がないか再確認しましょう。特に会社名や人物名、実績の数字などは入念なチェックが必要です。
誤字脱字があるとそれだけで「入社後も誤字脱字をするかもしれない。」と判断されてしまい、選考で不利になってしまいます。
- 紙にプリントして読む
- 一番下の行から順番に読む
- 音読する、読み上げ機能を使う
誤字脱字がない応募書類は「丁寧な仕事をする人。」という印象を与えるため、事務職だけでなくどんな職種でもプラスに働くでしょう。
「てにをは」の使い方に間違いはないか
職務経歴書のチェックでは、文章の「てにをは」を正しく使えているか確認しましょう。
「てにをは」とは、「は」「を」「が」「も」「に」など、語句と他の語句との関係を示したり、文章に一定の意味を加えたりする言葉のことを指します。
引用元:幻冬舎ルネッサンス
「てにをは」の使い方を誤ると、文章のつじつまが合わなくなったり、ニュアンスが全く違う文章になってしますので要注意です。
「てにをは」を使い間違えていると文章の意味合いが変わってしまい、意味が通じなかったり意図と違う解釈をされてしまったりする場合があります。
例
- 事務職が良いです。
- 事務職で良いです。
上記は極端な例です。使い方を間違えるとイメージが大きく変わってしまうことも……。
他にも
- 同じ語尾が3回続くと幼稚な印象を与える
- 一文に「が」「の」を多く含むと読みにくい
- 「、」は一文に3つ以上含むと長すぎる
など基礎的な文章力はあって損はないもの。応募書類を作る前に文章術の本を1冊読むことをおすすめします。



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数字や情景が想像できる説明を入れたか
前職の経験を説明するときは数字や具体的なエピソードを盛り込み、採用担当があなたの実績をイメージできるようにしましょう。
単に「前職は事務職で働いていました。」ではなく「3年間事務職で働き、EXCELを使ったデータ入力や総務主任の補佐をしていました。」といった形です。
具体的な情報を入れると応募書類だけでもあなたの職務レベルが分かるため、他の応募者と比べたとき優位に立ちやすいでしょう。
面接に進んだ際も応募書類で基本的な職務レベルが把握できているため、踏み込んだ深い質問に面接時間を使えます。
長すぎる文章を書いていないか
職務経歴書を書くときは、文章ひとつひとつを短くし要点を絞って書くようにしましょう。短い文章にすることで、最も伝えたいポイントを的確に採用担当へ伝えられます。
悪い例
前職では経理事務として3年間の実績があり、日々の出納業務や領収書の整理、月末の経理締めを担当し、簿記2級の資格を取得しています。
良い例
前職では経理事務として3年間の実績があります。日々の出納業務や領収書の管理、月末締めを担当しておりました。関連資格は簿記2級を取得しています。
長い文章は内容が複雑になってしまうため、本当に伝えたいことが企業側へ伝わらないおそれがあります。
文章力は転職した後も必ず使う必須スキル。職務経歴書を読み返して少しでも「ここの文章は分かりにくいな。」と感じたら、要らない言葉を削ったり分割したりして簡潔な文章に書き換えましょう。
よくある疑問
職務経歴書の作成によくある疑問をピックアップして、解決策を紹介します。
- 仕事を転々としていて書ききれない
- アピールできる実務経験がない
- 自己PRに書けることが思いつかない
仕事を転々としていて書ききれない
一般求人の業務に対応できず仕事を転々としてしまった方は、職務経歴書に収まりきらない場合があります。職務経歴書は3枚以内に収めることが望ましいですが、転職が多いと経歴を書くだけで枠が足りなくなることも……。
就職した企業一つ一つを丁寧に書いてしまうと枠が足りないときは、キャリア型の職務経歴書テンプレートを使いましょう。似た業務内容の仕事をひとつのキャリアとしてまとめることで、職務経歴書が分かりやすくなります。
例えば営業職を3社、どれも1年で退職してしまった経歴を持つ場合は「営業職を3年間、企業の内訳はA社1年、B社1年、C社1年…」とまとめれば3社の職務経歴を1つの枠で紹介することが可能です。
退職した理由を面接で話す必要はありますが、キャリアでまとめれば職務経歴書をコンパクトに整えられるでしょう。
アピールできる実務経験がない
職歴が浅い方や前職と異なる仕事に転職する場合は実務経験がないため、職歴欄で企業に刺さるアピールが難しいもの。
もし職務経歴に書くことが少ない場合は、求人と関連するアルバイトの経験や就労移行支援で訓練した経験なども記載しましょう。
例えばコールセンターの求人に対して、飲食店でのアルバイト経験。経理事務の求人に対して、就労移行支援の計算スキル訓練。といった形で「似たような経験を転用できないかな?」と視点をズラしてみると、アピールできる素材が見つかります。
自己PRに書けることが思いつかない
「自信がなくて自己PRが書けない」「自分の強みが何なのか分からない」という方は、以下2つの方法を試すことをおすすめします。
- 適職診断を使って客観的なデータを知る
- 応募する求人に求められるスキルから逆算する
一般向け転職サイトの適職診断や性格診断テストを受けて、自分の能力を「見える化」するといいでしょう。
ただ漠然と振り返っても弱みしか思いつかない場合は、ツールを使って客観的なデータを知ることが近道になります。無料で使えるツールもあるので、もし自己PRが書けずに10分以上も手が止まっている場合は試してみてください。
応募する求人に求められるスキルから逆算することも、刺さる自己PRを書くひとつの方法です。
求人票の多くは「求める人物像」「活躍できる方」などの項目があります。これらは企業側が採用したい人材のイメージを説明した大事な資料。企業側の提示した特徴とご自身を照らし合わせることで「自己PRに書いている特徴と弊社が求めている人の特徴が近い。」と面接につながる可能性が高くなります。
例えば……
- チームで協力し顧客と向き合える方→協調性があります。前職ではチームを組んで業務に当たる○○の仕事をしており〜〜
- 自ら考え行動できる方→業務改善が得意です。非効率な慣習を効率化する提案をし、業務改善を行った実績が〜〜
- 正確な仕事ができる方→細部にもこだわれる自信があります。趣味で○○を10年間続けており、細かい作業が得意です〜〜
以上2つの方法は、掛け合わせも可能です。ツールで長所と診断された特徴と求人票の「求める人物像」を見比べて、共通点を探すことで自信を持って強みをアピールできるでしょう。
まとめ|書類選考は職務経歴書の作り込みが大切
本記事では転職活動の必須書類「職務経歴書」の書き方を、障害者雇用向けのポイントも交えつつ紹介しました。
転職活動ではこれまでの職務実績を魅力的にアピールし、企業に「この人を採用したら活躍してくれそうだ。」と思ってもらうことが大切です。
障害者雇用の転職では自分の長所だけでなく、いかに障害特性と向き合いながら働いてきたかを伝えられるかも重要。
ぜひ本記事の内容を参考にして、あなたの魅力を最大限に引き出せる職務経歴書を作りましょう。
転職エージェント経由で企業に応募すれば、プロ目線から応募書類を添削してもらえます。一人で転職活動して行き詰まったと感じたら、障害者向け転職エージェントに登録して相談しましょう。
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