- 書類選考が通ったんだけど、もしかして勝ち確?
- 障害者雇用の一次面接って、どんなことを話すの?
- 面接官とうまくコミュニケーションが取れるか心配!
転職活動では書類選考が通過したら、面接による評価が行われます。障害者雇用の面接では、障害特性や配慮にフォーカスされやすいのが特徴です。
ただし配慮の話だけにならないよう、企業に「できること」をアピールする必要もあるでしょう。
配慮の話をしつつ、うまく自分を売り込もう!
本記事では障害者雇用の一次面接を乗り越えるための心構えと、よく聞かれる質問について詳しく紹介しています。
合わせて、一次面接で悩みがちな以下のポイントも解説しました。
- 面接後にやるべきこと
- 二次面接との違い
- 落ちた場合の切り替え方
本記事を読むことで、一次面接の案内が来たときにやるべきことが全て把握できます。
- ちゃんと準備できたか自信がない…
- 面接の日が不安で落ち着かない…
そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。
障害者雇用の一次面接とは
就職・転職活動ではほとんど場合で、複数回の面接が行われます。
- 書類選考の通過後に行われる「一次面接」
- 一次面接が通過したあとには「二次面接」
- 最終的な合否を決定する「最終面接」
それぞれの面接は役割が異なり、面接官となる担当者も変わります。
面接回 | 一次面接 | 二次面接 |
---|---|---|
面接官 | 人事担当者 現場担当 若手社員 | 人事責任者 役員クラス 社長 |
注目 | 実務能力や現場とのマッチ度合いを多く見られる | 仕事への価値観やポテンシャルを多く見られる |
一次面接では、私たちの業務適性や能力、コミュニケーション能力などを重視されるケースが多いです。
障害者雇用の面接では上記に加えて、障害への配慮が可能な範囲か?私たちが自分自身の障害を把握できているか?なども見られます。
しっかり準備して面接に臨もう!
障害者転職と一般転職の面接の違い
障害者雇用の面接は一般転職と比べ、以下の点で異なる場合があります。
- 障害特性に対しての配慮がある
- 体調面についての確認がある
- 障害を開示する範囲について聞かれる
私たちの障害は「要配慮個人情報」といい、差別や偏見を生まないよう慎重に取り扱われるもの。面接や入社後に一定の配慮を得るため、丁寧な対応が行われます。
本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報
引用:個人情報保護委員会
逆にいえば障害に関すること以外、例えば「志望動機」「職務経験」などは、一般転職と同様に面接で評価されます。
「障害者雇用だから面接はただの顔合わせ」ということはありません。自己分析を徹底し、面接当日にパフォーマンスを出せるよう準備することが大切です。
一次面接で見られるポイント
障害者雇用の一次面接では、主に以下のポイントを確認されます。
コミュニケーション | 面接官との適切な受け答えが可能か?自分の考えを他者へわかりやすく伝えられるか? |
---|---|
ビジネスマナー | 挨拶や身だしなみ、時間厳守などの基本的なビジネスマナーを持ち合わせているか? |
職務適性と能力 | 配属予定の部署や業務を行える能力があるか? |
仕事に対する意欲 | 仕事に対して前向きな姿勢で取り組む意欲や、積極性があるか? |
障害特性の自己理解 | ご自身の特性を把握し、周囲へ適切に説明できるか? |
企業によって重視するポイントは異なるため、面接ではさまざまな質問を投げかけて確認されます。
一問一答で回答を準備することも大切ですが、ご自身の経験の棚卸しや転職に求める価値観なども整理しておくことをオススメします。
一次面接の不安を乗り越える心構え5つ
障害者雇用の一次面接を乗り越えるには、以下の5つのポイントを押さえることが大切です。面接での自信を高めることで、選考通過の可能性が上がります。
- 面接前日までに事前準備を徹底する
- 求人内容を踏まえたアプローチを心掛ける
- 自信をもって経験や障害特性を伝える
- 服装や面接マナーなどの基本を押さえる
- 通過率や合格フラグを意識しない
大事なのは面接当日よりも事前準備!
面接前日までに事前準備を徹底する
面接の不安を軽くするため、まずは事前準備を行ってください。面接は「ぶっつけ本番」で受けず、前日までにできることを一つずつ整えていきましょう。
- よく聞かれる質問への回答準備
- 自己分析と企業研究の再確認
- 模擬面接による練習
- 面接当日の準備
特に重要なのは、よく聞かれる質問に対して自分なりの回答を用意しておくこと。
中途採用の求人であれば、面接で聞かれやすい質問は似通ってきます。履歴書や職務経歴書に書いた内容からも質問されるため、事前に「どう答えるか?」を考えてください。
面接の事前準備について詳しくは、以下の記事で説明しています。
求人内容を踏まえたアプローチを心掛ける
求人情報の内容を改めて理解し、各企業に合わせたアプローチを心掛けましょう。
例えば「安定勤務」を期待されている場合、面接の受け答えでも「安定勤務」の証明となりそうなエピソードを持ち出すようなイメージ。
また、企業理念や価値観に共感した求人であれば、ご自身の価値観とマッチしていることを伝えてください。
「障害者雇用の求人のひとつ」として面接を受けるのではなく、一社一社と向き合うことが大切です。
自信をもって経験や障害特性を伝える
障害者雇用の一次面接では、自信をもってご自身の経験や障害特性を伝えることが重要です。
自分の障害特性に対してネガティブな気持ちを持っている方は、できないことに注視しがち。ですが面接で自己PRするのであれば、できないことだけでなく「できること」も合わせてアピールしましょう。
- 過去の成功体験や実績
- 障害特性への自己対処
- 今頑張っていること
ご自身の経験を振り返ったり、特性を自己理解したりすることで、自信をもって面接に臨めます。
服装や面接マナーなどの基本を押さえる
障害者雇用の一次面接でも、基本的なマナーや服装は重要です。いち社会人として好印象を持ってもらうため、ポイントを把握しておきましょう。
服装については、清潔感のある服装を選びましょう。面接時の服装は、第一印象を大きく左右する大事な要素です。
また服装選びと合わせて、身だしなみにも気を付けてください。
- スーツ・シャツのシワを伸ばす
- 革靴の汚れを落として磨く
- 髪や眉毛を整えヒゲを剃る
- メイクは控えめで清潔感を重視
服装や外見は、減点を減らす意識が大切です。
面接時は、社会人としての対応力が見られます。一緒に働きたいか?という視点で、以下のポイントに注意しましょう。
- 遅刻を避け余裕を持った行動をする
- はっきりとした声で挨拶や受け答え
- 姿勢や表情、視線といった外見の印象
服装やマナーで悪い印象を与えてしまったら、その後の面接で挽回するのは大変です。些細なことで面接を無駄にしないためにも、基本的なマナーや服装選びは押さえておきましょう。
通過率や合格フラグを意識しない
面接の通過率や合格フラグといった、面接官の仕草や漠然としたデータを気にするのはやめましょう。
面接は採用担当の「心の内を読むゲーム」ではなく、自己PRと売り込みの場です。
通過率や合格フラグは、あくまで統計データや印象の集まり。目の前にいる面接官に当てはまるかは分かりません。
「障害者雇用の面接は通りやすい」という通過率の思い込みや、面接官のちょっとした仕草で、過度な期待や油断が生まれる場合もあります。
- 緊張感や集中力がなくなる
- 予想できた質問への対策が不十分
- 面接態度の緩み
仮に「面接官が握手を求めてきたら合格!」という合格フラグがあったとして、全員と握手する面接官なだけの可能性も考えられます。社内の面接マニュアルで「最後に握手をする」とルール決めしている場合もあるでしょう。
一次面接は、二次面接や最終面接につなげるための中間地点です。余計な情報に気を緩めず、最後まで落ち着いて面接を受けてください。
障害者雇用の一次面接の流れ
面接当日の流れは、以下の通りです。多くの場合、面接時間は30分~1時間程度。一次面接を通過した場合に、二次面接の連絡が届きます。
面接会場に着いたら、まず受付で担当者に面接に来たことを伝えましょう。企業によっては別室に案内される場合もあるので、指示に従ってください。
面接官に呼ばれたら、ノックをしてから入室してください。入室後は「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶を伝え、面接官の指示に従って着席します。
面接官からご自身のことについて、いくつかの質問を受けます。事前に想定される質問への回答を考えておくと、落ち着いて答えられるでしょう。想定外の質問が来ても落ち着いて、意図を理解し回答してください。
面接官からの質問がひと通り終わると、「何か質問はありますか?」と尋ねられることがあります。この機会に仕事内容や職場の環境などの質問を行い、疑問点を解消しておきましょう。
面接が終了したら面接官に感謝を伝え、「本日はありがとうございました」と挨拶をして退室します。退室時も丁寧な態度を心がけましょう。
障害者雇用の面接では、一般の面接以上に「お互いを知る」というスタンスで臨みましょう。
企業側は私たちの障害について詳しくないケースが多いため、説明し理解を求めることがポイントです。
同時に私たちも企業側の対応を観察し、働くうえで信頼できる会社なのかを確かめてください。
私たちも企業側のことを見極めよう!
障害者雇用の一次面接でよく聞かれる質問の例
障害者雇用の一次面接では、一般的な質問だけでなく、障害に関する内容も聞かれます。聞かれそうな質問をあらかじめ考えておき、どう答えるかまとめておきましょう。
本記事では特に聞かれやすい、5つの質問を例に挙げます。
- 自己紹介
- 職務経歴(退職理由)
- 志望動機
- 障害と配慮
- 体調面
事前に「何を伝えるか?」を考えよう!
その他の障害者雇用の面接で聞かれやすい質問については、以下の記事で詳しく説明しています。合わせてお読みください。
自己紹介
主に面接の開始直後や、序盤で聞かれる質問です。あなたの経歴や強みをコンパクトに伝えましょう。障害者雇用での転職であれば、障害についても軽く触れておくと、面接官が後で深く質問しやすくなります。
自己紹介ではゆっくりハキハキとした話し方で1分前後、文字数では200~300文字程度で台本を作っておくことをオススメします。
例)自己紹介
よしだと申します。本日はお時間を頂き、ありがとうございます。私は○○大学を卒業したのち、A社、B社で3年間営業職を担当してまいりました。その後、発達障害と診断を受けたためC社の障害者雇用で事務職を2年間経験し、現在も就業中です。現職ではPowerPointを使った提案資料の作成で評価をいただく機会が多く、御社の△△業務でも貢献できるのではと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
自己紹介は1つのトピックを掘り下げるよりも、広く浅く伝えることを意識しましょう。
面接時間は長くても1時間ほど。自己紹介だけで多く時間を取りすぎると、面接官が深く聞きたいポイントで質問する時間が足りず、正しく評価できない可能性があります。
自己紹介はあなたの印象に大きく影響します。事前に台本を作り、本番同様に声に出してみましょう。
実際に話してみると、言葉のつながりや表現方法といった違和感も見つけられます。
職務経歴(退職理由)
退職理由の質問ではあなたが早期退職しないかのリスクや、退職の原因となった状況を自社では払拭できるかなどを確認しています。
退職理由が障害特性と関係している場合は、配慮があれば問題ないこと、自己対処していることなども合わせて伝えると良いでしょう。
退職理由はネガティブな要素が詰まっているため、無策で回答してしまうと良い評価を受けられません。
退職理由を全て他責にしない退職せずに解決できたかを振り返る今回の転職では退職要因を払拭できるか
- 退職理由を全て他責にしない
- 退職せずに解決できたかを振り返る
- 今回の転職では退職要因を払拭できるか
などの要素を盛り込みつつ、マイナスに受け取られすぎないような伝え方を考えましょう。
例)業務が物足りない
現職では障害者雇用として事務補助職を担当しており、業務を切り分けていただきながら仕事をして参りました。おかげで障害との付き合い方や仕事での工夫も身に付き、更に専門的な業務に挑戦したいと考えております。しかし現職では規定上、業務範囲を広げることが難しいこともあり、上司に率直な希望を伝えても叶いませんでした。御社の○○職では現職で学んだ事務職のスキルを活かしつつ、更に専門的な技術を身につけられると思い応募いたしました。
直近の職歴に対する回答では、退職理由がそのまま志望動機につながる場合も多いです。
「退職理由→志望動機」の流れが作れるように意識してみることをオススメします。
志望動機
なぜこの職種なのか、その中でなぜこの会社なのかを、エピソードも交えつつ説明しましょう。目の前の転職だけでなく
- 将来的にどんな仕事をしたいのか
- どんなスキルや経験を積んでいきたいか
など、将来像を想像したうえで転職に踏み切ったことを伝えられると好印象です。
志望動機が明確でなく使いまわせそうな内容の場合は「転職やキャリアに大した熱意がない人」と受け取られる可能性があるため、注意が必要です。
例)総務から経理への転職
私は今後、経理の専門性を磨きたいと考えています。現職では総務業務の一部として経理に携わっており、業務内容が私自身の障害特性や得意なこととマッチしていると感じました。その中で御社は障害者雇用とキャリアに対して積極的なことや、経理の専門職として幅広く携われること、〇〇という企業全体の考え方などに魅力を感じております。今後は資格の取得や経理の専門性を磨き、御社の発展の手助けをしたいと考えております。
質問の意図として、あなたの目標と企業側の採用目標がマッチしているかを見ています。
あなたと企業側の意図がズレていた場合「思ってた仕事と違う」と離職してしまう可能性があり、お互いが損をしてしまいます。そのため転職活動では今だけでなく先々のことを見越して、企業側に伝える準備が必要です。
現在離職中で就職を急いでいる方の場合でも、なぜ「その職種・この企業」を選んだのか?を言葉にしておくと良いでしょう。
障害と配慮
配慮事項への質問は、あなたの特性や苦手なことに合わせて、ピンポイントで希望を伝えるといいでしょう。
漠然とした配慮だったり希望が多すぎる場合は、自社では対応できないと判断され見送られる可能性もあります。
- どのような状況下で
- どんな対応をしてほしいか
- 自分でできる範囲の対処はあるか
など、可能な限り配慮すべき状況を絞っておくと受け入れられやすいです。支援者や転職エージェントと調整ながら配慮事項を考えることもオススメします。
例)指示を受けながらメモが苦手
私は物事の同時進行が苦手で、業務指示を受けながら素早くメモを取ることが難しいです。自分なりに速記法や要点を押さえたメモの取り方を工夫していますが、話に追い付けないことも多いです。可能であれば指示の途中でメモが追いつくまで待っていただくか、指示の最後に振り返りの時間を設けていただけるとありがたいです。
苦手なことを局所的にサポートすることが配慮であれば、そのポイントをこちら側が明確にして提示することが必要です。
また働いていくうちに苦手なことに気付くこともあるため、定期的に面談の場を設けてもらうことも大切です。
配慮は具体的に伝えよう!
配慮に関しての伝え方は以下の記事でも詳しく説明しています。
体調面
障害者雇用と体調管理は非常に関連性が高く、負荷が強すぎることによる体の疲れや、精神的な疲れなどが起きやすいです。この質問ではこのような体調不良時に、何をすればどれくらいの期間で復帰できるかを確認しています。
- 過去の体調不良の事例
- 悪化する前に心がけていること
- どんなタイミングで体調を崩しやすいか
など、答えられる範囲で開示すると採用側も安心感を得ることができます。
また万が一体調を崩してしまった際に、どんな対処法をしているのか、復帰までの期間の目安はどれくらいかなどを合わせて伝えられると良いでしょう。
例)気圧低下によるメンタル不調時
私は気圧が下がってくるとメンタルが落ち込みやすい性質があります。そのため気圧確認のスマホアプリを普段から定期的にチェックし、不測の事態に備えています。また悪化する前兆があり、その前兆に気付いた際は頓服薬を飲むことで復帰できることが多いです。それでも回復できない場合は30分ほど、静かな場所で休憩させていただけると幸いです。
ポイントは自分で体調不良のタイミングに何をすればいいか分かっていること。漠然と波が過ぎるのを待つだけで、どれくらいの時間がかかるかも不明だと企業側は何をしたらいいか分かりません。
どんなときに体調が悪くなるのか、この機会に整理してみることをオススメします。
障害者雇用の面接では体調不良についての質問マジで多いよ。
「逆質問」も事前に考えよう
面接の最後には必ずといって良いほど「最後に何か質問はありませんか?」と聞かれます。いわゆる「逆質問」と呼ばれる項目で、疑問点の払拭や追加アピールなどが可能です。
- 志望度が高いことを伝える
- 面接官本人への質問や問いかけ
- 求人内容や面接内での疑問を解消
一次面接・二次面接など選考段階で面接官が変わるため、どんな役職の誰が来るか転職エージェントとコミュニケーションを取りつつ質問内容を決めましょう。
聞こうと思っていた質問が面接中に解消してしまう可能性があるため、3つ以上の質問を準備しておくことが無難です。
準備していた質問が面接中に解消されちゃうこともあるよ…。
求職者側から自由に質問できる貴重な機会ですが、条件面や待遇などの質問は避けた方が無難です。
- 有給の取得実績はいかがですか?
- 昇給はどの程度を見込めますか?
- 求人票の平均残業を超える場合はありますか?
選考テーブルはあなた以外の求職者もいます。
採用される前提で給与・休日・残業などの質問ばかりだと「会社への貢献より対価を優先している」と受け取られかねません。
どうしても確認しなければいけない場合を除き、待遇面は内定後に確認すると良いでしょう。場合によっては転職エージェントに介入してもらい、条件面の交渉を行うことも可能です。
面接終了後にやるべきこと
一次面接が終わったら、次の面接に向けてやるべきことが2つあります。
- 面接で話した内容をメモに残す
- 転職エージェントとコンタクトを取る
面接終了後のアクションがとても重要!
面接で話した内容をメモに残す
面接が終わった直後の、記憶が鮮明なうちに面接内容をメモに残してください。選考が進んだ際の振り返りや、他の企業へ応募するときにも活躍します。
- 採用担当者の名前、役職などの基本情報
- 質問された内容と自分の回答
- うまく答えられなかった質問の内容
- 自分自身でうまくいったと思った点
面接日程が決まったら後ろの時間も確保しておき、30分程度の振り返り時間を設けましょう。近くのカフェや落ち着いて座れる場所などを、事前に探しておくこともオススメします。
人の記憶は長く持ちません。面接内容が頭から抜け落ちてしまう前に、素早くメモに書き残しましょう。
面接後のメモを繰り返すことで、面接に対する自信を付けていくことにもつながります。
メモに残すことで「もし忘れても大丈夫」と安心できるよ。
転職エージェントとコンタクトを取る
転職エージェントを経由した面接の場合、アドバイザーが企業からフィードバックを受ける場合があります。
- 応募者の印象
- スキルの過不足
- 社風とのマッチング
直接応募と違い、転職エージェント経由の場合は選考通過(採用)・不採用の理由を開示するケースが多いです。
選考が通過し採用された場合は企業側の手数料が、不採用の場合は求職者のマッチング精度向上が必要。直接求人に応募した場合と比べ、採用・不採用どちらの場合でも企業の意向が分かります。
志望度の高い求人であれば、合否が決まる前に転職エージェントへ意向を伝えて、後押ししてもらうことも可能です。
企業側へアドバイザーからフォローが入ることにより、内定確率が上がる可能性もあります。
転職エージェントとのコミュニケーションは密に取り、面接後はフィードバックを受けることをオススメします。
二次面接や最終面接との違い
面接は通常、複数回に分けて実施されます。それぞれ「一次面接」「二次面接」と呼ばれ、担当する面接官が異なるケースが多いです。
面接回 | 一次面接 | 二次面接 |
---|---|---|
面接官 | 人事担当者 現場担当 若手社員 | 人事責任者 役員クラス 社長 |
注目 | 実務能力や現場とのマッチ度合いを多く見られる | 仕事への価値観やポテンシャルを多く見られる |
選考が進み、合否の決まる面接が「最終面接」。障害者雇用の場合、二次面接が最終面接となるケースが多いです。
一部の企業では面接を3回行い、「三次面接」が最終面接となる場合もあります。
また一次面接や二次面接の間に、実技試験や能力テストを実施する企業もあります。
一次面接の面接官が入社後の直接の上司となることもあるので、丁寧な対応を心がけましょう。
一次面接より二次面接の方が、深く掘り下げる質問を多く聞かれるイメージ。
一次面接で落ちた場合の切り替え方
一次面接で不採用になった場合、落ち込むのは当然です。しかし落ち込んだからといって手を止めてしまうと、転職活動の期間がどんどん長引いてしまうリスクがあります。
まずは面接での回答や準備などを振り返り、改善点を見つけることから始めましょう。
- 転職エージェント経由で不採用理由を聞く
- 面接の受け答えに不備がないか振り返る
- 身だしなみや話し方は適切だったか思い返す
また、私たちに問題はないものの、企業側との相性が悪く不採用となる場合もあります。全てを「自分が未熟だから」と背負い込まず、割り切って考えることも大切です。
面接で不採用になった求人は、あくまで数ある選択肢のひとつ。立ち直れなくなる前に、次の求人へ応募し無理やり動いてしまうのも、案外有効だったりします。
不採用でも落ち込むな!って方が無理あるよね。
まとめ|障害者雇用も一次面接は重要な「選考」
本記事は障害者雇用の一次面接に必要な心構えと、面接でよく聞かれる質問の例について紹介しました。
一次面接を乗り越えるためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 面接前日までに事前準備を徹底する
- 求人内容を踏まえたアプローチを心掛ける
- 自信を持って障害特性を伝える
- 面接のマナーや服装などの基本を押さえる
- 通過率や合格フラグを意識しすぎない
障害者雇用の一次面接は「ただの顔合わせ」ではなく、正式な選考ステップです。書類選考を通過できたからと手を抜かず、丁寧に対応しましょう。
転職エージェントと相談して事前に面接対策を行ったり、アフターフォローに動いてもらったりしてください。
まずは面接の前に、想定質問に対する回答を考えるところから始めましょう。
面接対策については、以下の記事も合わせてお読みください。