- 就労移行支援の訓練歴って、履歴書に書いていいの?
- 事業所のことを書いて応募で不利になるのは嫌!
- せっかく通ってるから、できればアピール材料にしたい…
就労移行支援の通所が進むと、待ち構えるのは就職活動。通所した経験を履歴書でどう扱うか、書き方に悩みますよね。
事業所への通所は「職歴」ではないため、何も書かないと空白期間とみなされて不利になるかも…と不安になる方は多いです。

オープンなら通所って書きやすいけど、クローズは難しいよね。




本記事では就労移行支援の訓練歴を履歴書に書く方法と、具体的な書き方について紹介します。
結論からお伝えすると、就労移行支援は「学歴・職歴欄」を使い、職歴とは分けて記載すると良いでしょう。ただしクローズ就労に応募する場合は、あえて書かないのも戦略のひとつです。
- 事業所で学んだことを就職で活かしたい!
- 内定が取れるように実績をアピールしたい!
そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。
就労移行支援の訓練歴は履歴書の職業欄(学歴・職歴)に書く


就労移行支援での訓練歴は、履歴書の「学歴・職歴」の欄に記載しましょう。事業所で得た経験やスキルを、前向きにアピールしていくことが大切です。
障害を開示して就職する「オープン就労」を目指す場合、訓練歴がネガティブに影響することはほとんどありません。
- 就職に向けての準備が進んでいる
- 自分の特性を理解し対策を考えている
- 生活リズムが整い業務にも対応できる
自己管理能力や事業所のカリキュラムで学んだことを、ポジティブに評価してもらえることが多いです。
通所期間に評価されたことや、改めて気付いた自分の「良さ」を、強みとして伝えるアピール材料にもなるでしょう。



せっかくの訓練歴はアピールしなきゃもったいない!
履歴書に事業所での訓練歴を書く方法とポイント


履歴書に就労移行支援の通所を書く場合、気を付けるのは職歴と明確に分けること。
業務の経験と区別することで、就労移行支援での学びを理解してもらいやすくなります。
- 職歴ではなく「訓練歴」として分けて記載
- 職業欄へ事業所名や訓練内容を端的に書く
- 枠が足りない場合は本人希望記入欄で説明
職歴ではなく「訓練歴」として分けて記載
就労移行支援の経歴は、「職歴」とは明確に分けて記載するのが基本。事業所との間に雇用契約はないため、職歴として書いてしまうと経歴を誤解される可能性があります。
必ず区別して、採用担当者に正しい情報を伝えましょう。
学歴・職歴欄の一番最後に一行空け、「訓練歴」という見出しを付けて書き始めましょう。社会人経験がなく職歴が空欄の方も、学歴の最後に一行空けてから記載します。
採用担当者があなたの経歴をスムーズに理解でき、丁寧な印象を与えられます。
職業欄へ事業所名や訓練内容を端的に書く
「訓練歴」の欄には、以下の3つを簡潔に記載します。
- 在籍期間
- 事業所名
- 訓練内容の要点
訓練の内容自体は、長々と書く必要はありません。応募する仕事で活かせそうな内容を中心に、「どんな経験をしたのか」が伝わるよう一行でまとめましょう。
【記入例】
令和3年4月 就労移行支援事業所YOSHIDA 利用開始
訓練内容:事務エキスパートコースを受講、PCスキルやビジネスマナーを習得
令和4年2月 就労移行支援事業所YOSHIDA 利用終了
ポイントは、あくまで「概要」に留めること。
履歴書は応募先の企業があなたの人物像をつかむための資料です。詳しいスキルや実績については、職務経歴書で具体的にアピールしましょう。
枠が足りない場合は本人希望記入欄で説明
職歴が多いなどの理由で訓練歴を学歴・職歴欄に書けない場合は、「本人希望記入欄」を活用しましょう。
訓練歴の概要を記載することで、空白期間への説明になります。
【記入例】
〇〇年〇月より就労移行支援事業所にて訓練を受け、基本的なPCスキルを習得しました。
ただし本人希望記入欄は、あくまでスペースがない場合の最終手段。採用担当者はまず学歴・職歴欄を見るため、基本は学歴・職歴と合わせて書くようにしましょう。
オープン・クローズ就労で就労移行支援の書き方を変える


障害の開示(オープン就労)と非開示(クローズ就労)によって、訓練歴の書き方を変えた方が良い場合があります。
事業所への通所は、あなたが安定して働くために必要な「準備期間」。障害を開示して働く場合、企業側にとっても安心材料のひとつです。
一方でクローズ就労の場合は、就労移行支援のことを書くと伏せたい情報まで伝わってしまいます。
オープン就労の履歴書は「経験」としてアピールする
オープン就労を選ぶなら、訓練歴はあなたの「経験」として積極的にアピールしましょう。
就労移行支援を通じて得られるのは、PCスキルや知識だけではありません。
- 障害特性と向き合い、対策を立てる(自己理解)
- 日々の通所で身についた生活リズム(勤怠安定性)
- スタッフや他の利用者との関わり(協調性・コミュ力)
企業が採用活動をするときは、スキルだけでなく「働くことへの価値観」「仕事に向き合う力」なども見られます。
就労移行支援への通所を「経験」として伝えれば、採用担当者に「この人は安定して長く働けそう」と感じてもらいやすくなるでしょう。
クローズ就労の履歴書には訓練歴を書かない方が無難
クローズ就労を選ぶ場合は、就労移行支援への訓練歴は書かない方が無難です。
履歴書に訓練歴を記載すると、面接官は「これはどんな訓練ですか?」と質問します。質問に答える中で、結果的に障害について触れざるを得なくなる可能性が非常に高いです。
クローズ就労では、通所していた期間は「資格取得に向けて勉強していました」「家業を手伝っていました」 「次のキャリアに向けて自己学習に励んでいました」など、差し支えのない理由で説明しましょう。合わせて、現在は問題なく働けることも伝えてください。
就労移行支援の訓練歴は、学歴や職歴とは異なり履歴書で触れなくてもよい経歴です。あえてリスクをおかさず、余計な誤解や勘違いを生まないよう対策することをおすすめします。
詳しい訓練実績や経験・スキルは職務経歴書へ書く


履歴書は、あなたの経歴の全体像を端的に伝えるための書類です。そのため、細かな訓練内容やそこで得た経験といった情報は、職務経歴書を使ってアピールしましょう。
履歴書が「あなたのプロフィール」だとすれば、職務経歴書は「あなたのスキルや強みをアピールするプレゼン資料」です。履歴書と職務経歴書の違いを意識し、役割に合わせて情報を整理することが重要になります。
職務経歴書では訓練で「何ができるようになったか」を、具体的なエピソードと共に伝えましょう。「データ入力の訓練で、1分間あたりのタイピング速度が20%向上した」など、数字を交えて説明すると、あなたの成長と貢献意欲がより明確に伝わります。
職務経歴書の「自己PR」欄や、職歴とは別に「学習歴・訓練歴」といった項目を追加して記載するのがおすすめです。
詳しい職務経歴書のフォーマットや全体の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ|就労移行支援の訓練歴は経験としてアピールできる
本記事では、就労移行支援の訓練歴を履歴書に書く方法と、経験を効果的にアピールするポイントについて解説しました。
- オープン就労なら、訓練歴は積極的に記載する
- 履歴書には「訓練歴」として、職歴と分けて書く
- 詳しいスキルや実績は、職務経歴書でアピールする
就労移行支援で得た経験は、あなたの就労意欲や人柄を伝える大切なアピール材料。効果的に書き分けることで、採用担当者に正しく伝わります。
まずはこの記事を参考に、ご自身の訓練歴を履歴書に書いてみましょう。
転職活動の詳しい進め方については、以下の記事も合わせて参考にしてください。




発達障害がある人の転職活動、ここで止まっていませんか?
- 書類が通らない → 何が悪いのか分からない
- 面接が怖い → 準備のやり方が合ってるか心配
- 仕事選びが不安 → 自分に合う職場って何?
こうした悩みは一人で抱え込まず、転職エージェントに頼ってOK!
- 書類添削+面接対策で合格率UP
- 特性に合う求人を一緒に選べる
- 日程調整や企業とのやりとりを代行
もちろん全て無料です。行き詰まる前に、まずは1件相談してみませんか?



初めての利用なら「dodaチャレンジ」がオススメ!
\ 発達障害の当事者が厳選! /