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【障害者枠はやめとけって本当?】障害者雇用がデメリットしかないと感じる人の特徴

  • スキルが身につかず、将来のキャリアに不安を感じる
  • 障害者への偏見や差別に苦しむかもしれない
  • 給料が低く、やりがいのある仕事に就けないのでは

障害者手帳を企業に開示し、障害への配慮を受けながら働く「障害者雇用」。配慮を受けられる一方で、給料や働き方に制限を感じネガティブな印象を持つ方は少なくありません。

よしだ

私自身も障害者枠で働いていて、安定した生活を送れているよ!

この記事を書いた人
  • 発達障害ASD・ADHD(精神2級)
  • 営業職→適応障害→転職→営業職を繰り返す
  • 職種を変えても続かず就労移行支援も失敗
  • 障害者雇用の短時間パート事務職でやっと定着
  • 転職エージェントフルリモート事務職に転職成功
  • 年収もUPして、今も自宅で快適に働いてます!
よしだTwitter
この記事を書いた人
  • 発達障害ASD・ADHD(精神2級)
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  • 障害者雇用の短時間パート事務職でやっと定着
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よしだTwitter

本記事ではそんな障害者雇用のネガティブな印象と、対策について詳しく紹介しています。

結論からお伝えすると、デメリットしかないと感じた場合は現状に不満を持っている可能性があります。

ネガティブな気持ちを深く整理することで、自分にとって大切にしたい事が見つかるかもしれません。

支援者や第三者の意見も参考にしつつ、本当に自分にとって何がデメリットに感じるのか分析することをオススメします。

  • もう障害を隠して一般雇用へ行くしかない!
  • 障害者雇用には未来がないから無理だ…

こんな思考になってしまっている方は、ぜひ本記事を最後までお読みく

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よしだ

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タップできる目次

障害者枠・障害者雇用とは

障害者枠や障害者雇用は、障害のある人々の社会参加と経済的自立を支援する制度。企業はそれぞれの特性に合わせて、必要に応じて調整することを求められます。

バリアフリーなどの物理的な不利益だけでなく、職場での働き方や仕事内容など、労働環境への配慮も含みます。

障害者雇用とは、障害のある人が一人ひとりの特性に合わせた働き方ができるよう、一般雇用とは別枠で企業や自治体などが障害のある人を雇用することです。障害のある人が、障害のない人と同様の勤務時間や仕事内容などの条件で働くことは、障害の内容や特性、状態などにより難しい場合もあります。

そこで、障害のある人が働く機会を得やすくするために「障害者の雇用の促進等に関する法律(以降:障害者雇用促進法)」によって定められているのが障害者雇用です。

引用:LITALICO仕事ナビ

この制度によって安定した働き方ができる一方で、一部の方から「やめとけ・意味ない」などのネガティブな反応も少なくありません。

それぞれの特性や受容度合など、状況に応じて使い分ける必要があります。

SNSでよくある「障害者枠はやめとけ」の理由を分解

障害者枠での就労に関して、SNSなどで「やめとけ」というアドバイスをよく耳にします。背景には、以下3つの理由が多いです。

  • 暇すぎる・スキルが身に付かない
  • 障害者に対し偏見がある
  • 「いるだけ」で給料が安くやりがいもない

暇すぎる・スキルが身に付かないという不安

障害者枠では「スキルが身に付かないのでは?」という不安を抱く人は少なくありません。この背景には、以下のような理由があります。

  • 単純作業の業務
  • 成長機会が少ない
  • 研修に参加できない
  • 周囲からの期待値が低い

特性上、どんな不具合が起きてもサポートへ入れるように、データ入力や書類整理といった単純作業の仕事が多いです。

そのため高い目標を求められることもなく、現状維持が最善とされるケースもあるでしょう。

一般社員向けに提供される「研修」「スキルアップ」などのシステムから、除外されてしまう場合もあります。

結果として周囲からの期待値が低く、成長意欲が削がれてしまう結果になりかねません。

目的意識を持ったり、ご自身だけでもできる「改善」を積み重ねたりすることで、自発的にスキルを身に付けることをオススメします。

≫障害者雇用の暇すぎる問題と「いるだけ」にならない対策3つ

障害者への偏見の問題

障害者枠での就職を考える際、多くの人が「職場からの偏見や差別が怖い」という気持ちを抱えます。見た目の差別だけでなく、特性上苦手なことを与えられ「仕事ができない人」と認定されるリスクもあるでしょう。

  • 発達障害があるから難しい仕事は無理そう
  • 精神的に負荷がかかる仕事は与えない
  • どんな態度で接したらいいか分からない

仕事の負荷を与えず「いるだけ」の状態にしてしまうと、仕事へのモチベーション低下や、本来の能力を発揮する機会すらなくなります。

ご自身で自分のスキルや能力を棚卸しし、積極的に職場へ働きかける必要があるでしょう。場合によっては、特定の領域に絞ることで高い評価を得られる場合もあります。

ただ「いるだけ」で給料とやりがいに不安

障害者雇用は、一般雇用と比べて給料が安い、単調作業の仕事ばかりでつまらないといった声があります。

特に「障害者を雇用している事実だけあればOK」といったスタンスの企業では、ほとんど仕事を振られることなく社内ニート化してしまうリスクもあるでしょう。

ただオフィスにいるだけで、特に任される仕事もないというケースもあります。

給料も法律で定められた最低賃金付近が基準となり、大きな昇給もなく低水準。特に精神障害や発達障害、知的障害の方は、データで見ても平均賃金が低い現状です。

週の勤務時間身体障害者発達障害者精神障害者知的障害者
平均賃金215,000円127,000円125,000円117,000円
30時間以上248,000円164,000円189,000円137,000円
20~30時間86,000円76,000円74,000円82,000円
20時間未満67,000円48,000円51,000円51,000円
引用:平成30年度障害者雇用実態調査結果

ただし、給与や業務内容は会社によってまちまち。ほとんど何も仕事を与えない会社もあれば、能力や経験に応じて次々と仕事を依頼する会社もあります。

体調面や負荷のかかり方によっても「向き・不向き」があるため、どんな働き方がいいか自己分析してみることをオススメします。

また近年では「ほどほどの職域の障害者雇用+副業にエネルギーを注ぐ」という方も増えています。

企業文化や働く人の価値観でも大きく変わる

一口に「障害者枠・障害者雇用」といっても、企業文化や個人の価値観によって大きく変わるもの。企業側の受け入れ体制や、既存社員への周知なども各企業によって異なります。

「やめとけ」という意見もありますが、以下の点に注意すれば納得できる働き方を送れる可能性が高まるでしょう。

  • 目的意識をもって障害者枠を選ぶ
  • 企業側が私たちに求める役割を把握
  • 定期的な社外からの情報収集の必要性

一般的なアドバイスが、自分にも当てはまるとは限りません。

ご自身や社内の状況をよく分析し、前向きに取り組むことで解決できる場合もあります。

目的意識をもって障害者枠を選ぶ

入社後に失敗しないため、まずは明確な目的意識をもって障害者枠を選びましょう。

単に「障害者だから障害者枠」という理由だけでなく、以下の点を考えてみることをオススメします。

  • どんな配慮を受けたら働きやすいか
  • 逆にどんなスキルは価値高く提供できるか
  • どんな職種、求人なら能力を発揮しやすいか

そのためには、まずご自身の「強み・弱み」を把握することが大切です。障害者雇用だからどこも一緒だと考えず、その会社の特色や価値観も含めて検討しましょう。

例えば、障害があってもスキルを高めて職場に貢献したいという方が、「ただいるだけでOK」の仕事ではミスマッチが起きます。結果として長続きせず、場合によっては障害者雇用自体に、否定的な感情を持ってしまうリスクもあるでしょう。

これから障害者枠の就職を検討している方は、自分の意志と企業の価値観が合うかも確認してください。

企業側が私たちに求める役割を把握

同じ障害者雇用の仕事とはいえ、企業によって私たちに求めるスキルや能力は変わります。

  • 障害者を雇用しているという数字だけでいい
  • 最低限、簡単な作業をこなしてくれればOK
  • 能力に応じできる仕事を増やしていってほしい

企業が私たちに対し、どのような役割を期待しているのかを理解することは重要です。ご自身の希望と企業が求める役割がかみ合わないと、ミスマッチが起きかねません。

例えば、企業が「障害者雇用は数字だけでいい」と考えている場合、その会社はあなたの成長やキャリアアップに対して積極的なサポートを提供しない可能性があります。

「安定して働くこと」に主軸を置ける一方で、自分のスキルを伸ばす機会が限られるかもしれません。

「能力に応じてできる仕事を増やしていってほしい」と考えている企業は、あなたのポテンシャルを見込み、成長を支援する意欲があると考えられます。

責任のある仕事を任されるチャンスがある一方で、負荷がかかって体調に影響が出る可能性もあるでしょう。

単に「障害者枠の仕事」と捉えるのでなく、ご自身がどのような仕事量や負荷を求めているか把握することも大切です。

定期的な社外からの情報収集の必要性

障害者枠で働いている方は、職場内の情報だけに頼らず、社外からも情報収集することが大切です。

自社内の狭い視野にとらわれることなく、より広い視点で自分のキャリアを考えられるでしょう。

  • 他社の障害者雇用への取り組み
  • 現職と同じ職種の求人と待遇比較
  • 同じ障害がある人との横のつながり

特に「現職に不満がある」「仕事に先細りを感じる」といった、ネガティブな印象がある方は、積極的に情報収集を行いましょう。

職場での待遇改善に役立てたり、より環境の良い職場へステップアップする足掛かりになったりします。

障害者枠のメリット3つ

障害者雇用にはデメリットがある一方で、メリットもあります。

ネガティブになるとメリットが見えづらくなり、結果として不満が溜まってしまうかもしれません。

障害者雇用の良い点も整理し、デメリットだけではない事を振り返りましょう。

  • 特性や状況に合った配慮を受けられる
  • 大手企業・成長企業で働きやすい
  • 障害者向けの定着支援が使える

特性や状況に合った配慮を受けられる

障害特性やそれぞれの状況に応じて、配慮を受けられることが大きなメリットです。

配慮を受けながら働くことで、職場に定着しやすくなり、通院や体調に合わせた調整も可能となります。

自分が必要とする配慮を具体的にすることで、より適切にサポートを受けられるようになるでしょう。

  • 勤務時間の調整
  • 業務内容の調整
  • 職場環境の整備
  • コミュニケーション支援
  • メンタル面のケア

ただし業務内容によっては調整しにくい場合もあるため、企業側と定期的にすり合わせを行うことも大切です。

大手企業・成長企業で働きやすい

障害者雇用は従業員数によって雇用枠が決まる関係上、大手企業や成長企業の求人が豊富です。

従業員数の多い企業では、雇用実績や受け入れ体制が出来上がっているため、入社後にサポートを受けやすいことが特徴です。

福利厚生も整っているため、働きやすく長期就労しやすい環境であることが多いです。

成長企業は従業員が増えていくなかで、新しく障害者雇用を検討するケースもあります。既存の枠組みにとらわれず、経験を積むチャンスもあるでしょう。

大手企業の中には障害のある方を手厚く配慮する「特例子会社」を持つ企業もあります。

特例子会社とは、障害のある人の雇用促進と、雇用の安定化を図るために設立された会社のことです。一人ひとりの特性に合わせた業務の提供、設備や環境面での配慮、相談支援スタッフの配置などが行われています。

引用:LITALICO仕事ナビ

障害者向けの定着支援が使える

障害者向けの職場定着支援を受けられることもメリットのひとつ。長期的に安定して働くための、手厚いサポートを受けられます。

  • 就労移行支援事業所
  • 障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)
  • 障害者向け転職エージェント

などが求人企業との間に入り、業務内容や就労環境の整備といった調整をしてくれます。

入社後に上手くいかない場合など、第三者が入ることでスムーズに職場適応しやすくなることが多いです。

障害者雇用では入社後に不安が起きやすいこともあるため、定着サポートが受けられることは大きなポイントです。

障害者雇用にデメリットしかないと感じたら

障害者枠で働いていて、不安やデメリットばかりが目立つように感じることは珍しくありません。

しかし、人によって状況は異なるため、周囲の「障害者枠はやめとけ」という意見に振り回されず、冷静に自分の状況を見極めることが重要です。

困ったときは、以下3つのポイントを押さえて一つずつ解決していきましょう。

  • 原因を客観的に分析する
  • 社内での改善交渉
  • 転職を視野に入れる

人は本来、ポジティブな面よりもネガティブな面に注目しがちです。今はデメリットばかりに目が向いているかもしれませんが、振り返ることにより現状のメリットに気付けるかもしれません。

原因を客観的に分析する

障害者雇用にデメリットを感じた場合、まず冷静に状況を分析してください。感情的になるのではなく、どこにミスマッチが起きているかを見極めることが重要です。

試しに、以下3点から考えてみましょう。

  • 業務内容とご自身の得意のミスマッチ
  • 職場環境や人間関係などの不一致
  • 待遇面の物足りなさや他者との比較

現在の業務があなたの得意分野と合っていない場合、仕事に対するモチベーションが低下やストレスにつながります。

例えば、与えられた仕事が単純作業ばかりで、自分の能力を生かせていないと感じることや、障害特性上難しいことが主業務となっているときなどです。

また職場の雰囲気や、人間関係が合わないと感じると、働きづらく精神的にも疲れてしまいます。障害に対する理解不足によって適切な配慮が受けられないなど、職場環境に問題がある可能性もあります。

部署内だけでなく人事や労務の担当者へ相談したり、障害者支援へ手助けを求めたりするのも有効です。

給料や職域など、待遇面の物足りなさを感じることも要因のひとつ。入社当時よりもスキルが身に付き、給料や待遇が見合っていないと不満に感じてしまうことがあるでしょう。

「障害者枠そのものの仕組み」ではなく、会社内の評価基準や方法がネックとなっている可能性があります。

社内での改善交渉

障害者雇用のデメリットを分析したら、社内での改善を試みてください。部署移動や別業務への移籍など、社内の対策だけで解決できる場合があります。

  • 漠然とした悩みでなく具体的な問題として提示する
  • 「より仕事で役立つために」と前向きな姿勢で相談
  • 複数の問題は一度に解決しようとせず、順番に対処

すべての困りごとが解決する訳ではないですが、自分の中で留めておくより前向きに相談する方が建設的。企業側にとっても、漠然とした不安よりも解消に向けた取り組みを行いやすくなるでしょう。

ご自身にとっても、今後「どういう風に働いていきたいか」が明確になるため、具体的な目標を立てやすくなります。

転職を視野に入れる

社内改善が見込めず会社がマッチしない場合は、転職も視野に入れましょう。ただし転職後に現職へ戻ってくることは難しいため、慎重に準備を行うことをオススメします。

まずは求人へ応募する前に、転職後の希望や目標などを明確にしてください。希望には優先順位をつけ、どうしても自分にとって必要な「転職の軸」を作りましょう。

転職は働き方のチューニング作業。すべての希望が叶うような転職先を探すのではなく、自分にとっての優先度が高い項目を達成できる仕事を探してください。

障害者雇用での転職活動については、以下の記事で順を追って説明しています。こちらも参考にしてください。

≫障害者雇用の転職活動7ステップ

働きながら障害者雇用の求人を探す方法

働きながら転職活動を進める方の場合、ハローワークではなく転職エージェントを使うことをオススメします。

  • 大手企業や採用に積極的な企業の募集が豊富
  • 書類添削や面接対策などのサポートが手厚い
  • 企業との雇用条件や年収の交渉も代行してくれる

ハローワークと違い求人応募のために何度も通う必要がないため、忙しい社会人の転職活動にピッタリ。

限りある時間の中で効率よく進めるために、使えるサービスはフル活用することをオススメします。

よしだ

初回面談もウェブ会議ツールでOKのところが多いよ!

障害のある方を専門とする「障害者向けの転職エージェント」もあるので、本気で転職を目指したい方はぜひ活用してください。

その他の障害者向け転職エージェントについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

≫障害者向けオススメ転職エージェント

障害を隠して働く「クローズ就労」も選択肢のひとつ

障害者雇用のデメリットが受け入れられず、障害を隠して働く「クローズ就労」を選ぶケースは少なくありません。

収入面で問題があり、生活できないからと一般雇用を選ぶこともあるでしょう。

区分平均年収
日本人全体約441万円
身体障害者(月収×12)約258万円
知的障害者(月収×12)約140万4千円
精神障害者(月収×12)約150万円
発達霜害者(月収×12)約152万4千円
引用:平成30年分民間給与実態統計調査/平成30年度障害者雇用実態調査

やりたい仕事・職種が障害者雇用にない場合、クローズ就労を選びたくなる気持ちも分かります。

私自身、妻も子供もいるなかで発達障害と診断され、障害者雇用の給料では生活が苦しいからとクローズ就労をした経験があります。

クローズ就労は職場定着率が低く、すべての人にはオススメできません。しかし本当に優先したいことのためにクローズ就労を選ぶのは選択肢のひとつです。

よしだ

自分で特性をコントロールできるならアリ!

クローズ就労の場合は障害への配慮が受けられないため、ご自身や職場以外で特性をコントロールできるよう調整してください。

まとめ|「障害者枠はやめとけ」に惑わされない

本記事ではSNSなどで話題に上がる「障害者枠はやめとけ」についての考えと、職場に違和感を覚えたときの対処法について紹介しました。

障害者雇用と一言でいっても、企業によって扱いはさまざま。一概に「障害者雇用はデメリットしかない」というわけではありません。

まずはご自身の希望や現職への違和感などを自己分析し、悲観するだけでなく実際の行動に落とし込みましょう。

≫障害者向けオススメ転職エージェントまとめ

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