- 面接ってどんな事を聞かれるのが分からなくて怖い!
- 職歴を細かく突っ込まれたら上手く答えられないかも…
- 何を質問されても平常心で答えられるように準備したい!
面接では表面的な質問だけでなく、ひとつひとつのポイントで深く掘り下げた質問をされることが多いです。深掘り質問はあなたの職務スキルや価値観を確認し、採用・不採用の判断材料として見極めることが目的。
しかし事前対策せずに面接を受けると、思った以上に回答できずしどろもどろになってしまうことがあるでしょう。
本記事では面接で悪い評価を受けないため、深掘り質問の意図と上手く乗り切るための対策方法を紹介します。
- 深掘り質問はあなたの能力や人柄のチェック
- 回答が浅く判断しきれないときにも深掘り質問
- What・Why・Howの3つの軸から考えよう
本記事を読んで実践することで、面接で深掘り質問がきても焦らず丁寧に回答できるようになります。よく聞かれる質問を更に掘り下げて、具体的に話せるよう準備しておきましょう。
面接では質問の回答に対して「深掘り質問」される
面接では「志望動機」「自己PR」といった表面的な質問のほか、具体的な業務スキルやあなたの仕事への価値観、向き合い方などを細かく質問されます。
この深掘り質問は、あなたの実力や人柄を深く探り出すことが目的です。
中には内面まで突っ込んだ質問も多くあり、無策で面接に挑むと何も答えられず不採用になるケースもあるでしょう。
まず自己分析を丁寧に行いましょう。そのうえでご自身で深掘り質問を想定してみたり、模擬面接で深掘り質問をしてもらって、焦らず乗り切れるようにしておくことをオススメします。
最終面接では特に深掘り質問の対策が必要!
障害者雇用の「深掘り質問」の意図とポイント
面接で深く掘り下げた質問があるのは、あなたが企業側の求める人物像と合致しているか確認するためです。面接官が抱える懸念や不安を「深掘り質問」で解消することにより、採用するかの判断材料としています。
- 仕事を任せられるか
- 社風とのマッチング
- 配慮面での負担レベル
障害者雇用においては実務能力や価値観・考え方のほか、あなたが希望する配慮を負担しきれるかも見極めています。
ご自身の障害特性や企業に求める配慮は明確にし、深く質問されても対応できるようにしておきましょう。
仕事を任せられるか
あなたが業務を任せられる人材か判断する場合に、詳しく質問されることが多いです。
- 前職までに経験してきた業務内容
- 具体的な成果と達成までにしたこと
- 専門知識の深さや経験した実務の実績
たとえ障害者雇用であっても任された業務は遂行するもの。中途採用やキャリア転職では業務を進めるために不足している枠と、その枠で活躍できる人を探しています。
これまでの職務経験や入社後に転用できるスキルを具体的に伝え、募集枠の業務を担当できることを面接官に示してください。
社風とのマッチング
企業文化や職場環境、社風とマッチするか見極めるためにも、深掘り質問をされることがあるでしょう。
- 自社の事業に対する価値観
- 仕事のスピード感についてこられるか
- 他の同僚とコミュニケーションを取れそうか
など、面接中の気になる点や説明が浅いポイントを正しく理解するため、具体的に掘り下げて質問されます。
面接の採用見極めはスキル面だけでなく、あなたの価値観や考え方も重要なポイントとなるもの。具体的な事例や、自己PRを織り交ぜて伝えることをオススメします。
配慮面での負担レベル
あなたの障害特性をどの程度サポートすべきか見極めるため、障害配慮や不得意なことは深く質問される可能性が高いです。
- 通院への配慮とのことですが、どの程度の間隔で通院されるのですか?
- 対面での指示が苦手とお伺いしましたが、どの辺りに苦手を感じますか?
- 集中力が持続しにくいとのことですが、ご自身で何か工夫していることは?
決して悪意を持って質問しているのではなく、あなたの障害特性を企業側でサポートしきれるか?を確認するために聞いています。身構えるのではなく、ご自身のできる・できない範囲と企業側の雇用環境を調整していると考え説明しましょう。
採用担当者はあなたの障害に対するプロではないため、全ての障害特性を理解している訳ではありません。働くうえでの不具合を共有するため、積極的に質問へ回答しましょう。
深掘り質問の具体例
筆者が実際に聞かれた内容をベースに、深掘り質問についての具体例と回答をいくつか紹介します。あなたの経歴や現状と照らし合わせ、ご自身でも回答例を考えてみてください。
前職は営業職とお聞きしましたが、弊社の事務職ではどのように活かせますか?
前職では顧客リストの管理や提案資料をExcelで作成することが多く、一定のPCスキルを提供できます。またトラブル対応や電話応対など事務職でも転用できるスキルが豊富なため、○○の業務はすぐに任せていただけるかと思います。
前職を体調不良でお辞めになったとお聞きしましたが、現在はフルタイムで働けますか?
フルタイムでも問題なく勤務可能です。現在は就労移行支援に通い、週5日6時間の通所を継続して参りました。また事業所のカリキュラムが終わったあとも、図書館やカフェなどを使い2時間の自主的な資格勉強をしています。事業所と職場では勝手が違うため始めは調整が必要ですが、フルタイムで働けるだけの体力はあると考えています。
業務指示の明確化への配慮を希望されていますが、具体的に何をすればいいですか?
私は特性上、曖昧な表現や雰囲気で調整する業務が苦手です。いつまでに何をするかなど、明確に指示頂くことで最大のパフォーマンスを発揮できます。自身でも不明瞭なところへの質問やメモを取るなどの努力は行っていますが、可能であれば業務指示への配慮をいただけたら幸いです。
これは実際に聞かれたこと!ここから更に深掘りの深掘りもあったよ…
深掘り質問を「What・Why・How」から考えよう
面接の深掘り質問は「What・Why・How」の3つの視点から事前に対策しましょう。それぞれの視点によって企業側がどんな事を知りたがっているか異なるため、ひとつの物事に対して多角的な回答を準備しておいてください。
- What:経験・スキル
- Why:理由・考え方
- How:手順・方法
転職エージェントや就労移行支援などのサポートを受け、模擬面接をしながら言葉にしていくことも有効です。
5W1Hは深掘りの基本!一段掘るだけで回答に深みが出るよ。
What:経験・スキル
あなたの経験やスキルを正しく判断したいときの深掘り質問です。あなたの職種に対する理解度や適性、採用後に業務の負荷に耐えられるかなどを確認することが目的。
過去の実績や業務内容を、数字やデータなどを使いつつ具体的に説明しましょう。事前に過去の職歴を棚卸しし、どんな業務をしてきたのか整理しておくことが大切です。
Why:理由・考え方
あなたの行動や経歴に対して、背景や考え方を知りたいときの深掘り質問です。あなたの軸となる思考や、行動原理についてを詳細に説明しましょう。
あなたの物事に対する判断力や問題解決能力、その思考にいたるプロセスを理解してもらうことができます。企業側の業務に対する温度感の違いや入社後のミスマッチを回避できるため、考えを整理して正しく伝えてください。
How:手順・方法
あなたが物事に対して、どんな手段や方法で問題解決に当たったのか知りたいときの深掘り質問です。実際に経験したエピソードや行動したことを伝えることで、あなたの行動力や対処能力を伝えられます。
得意なことだけでなく難しいと感じたことも伝えることで、配慮を頼むための働きかけをすることも可能です。
深掘り質問を乗り切るための考え方
たとえ障害者雇用であっても、一般雇用と変わらず面接では多くのことを質問されます。その中で面接官が特に聞きたいことは、必ず掘り下げて質問されると考えておきましょう。
面接で深掘り質問をされても焦らずうまく乗り切るため、以下3点を紹介します。
- 深掘り質問は必ず来るという心構え
- 面接前から思いつく限りの事前対策
- 深掘り質問に対する回答のコツ
面接が苦手な人は、深く突っ込まれたときのパニックを回避するためにも、事前に対策を立てておいてください。
深掘り質問されても焦らず冷静に!来ると分かっていれば怖くない。
深掘り質問は必ず来るという心構え
深掘り質問は面接官が、あなたについて詳しく知りたいことを確認するために行われます。そのため面接では必ずどこかで深く掘り下げた質問をされると覚悟しておきましょう。
また深掘り質問は怖がるのではなく、あなたに対する興味や採用意欲があると考えてください。
- 自社の社風に当てはまる人材かジャッジしたい
- 思考パターンや業務を任せられるか判断したい
- 十分に自己理解ができているかを見極めたい
職務経歴書や障害情報の資料で伝えきれなかった細かな部分や、面接官が探りたいポイントへの深掘りが多いです。しっかりと事前に自己分析を行い、あなたの特徴や仕事へのスタンスを明確にしておくことが必要です。
面接前から思いつく限りの事前対策
面接当日に慌てないために、前もって深掘り質問の対策を立てておくことが大切です。
障害者雇用でよく聞かれる質問を準備し、その内容をご自身で深掘りしてみると理解度が上がります。
- What
- Why
- How
この3つの軸で自己理解を深め、可能な限り自分自身の経験や能力を整理しておきましょう。
模擬面接の機会がある方は面接官役の人に「それはなぜですか?」「何をしたのですか?」「どうやって達成しましたか?」と深く突っ込んでもらうことも有効です。
深掘り質問に対する回答のコツ
深掘り質問は、具体的かつ的確な内容で返すように心がけましょう。
- 具体的なエピソード
- 数字などのデータ
- 何を考え、どう行動したのか
面接の限られた時間であえて掘り下げた質問をするのは、企業側にとって重要なポイントということ。採用判断の大きな分岐点だと思い、丁寧に回答するようにしてください。
まとめ|深掘り質問は企業側の採用意欲があるからこそ
本記事では面接質問に回答した際、更に深く質問される「深掘り質問」について紹介しました。
- 深掘り質問はあなたを見極めるためのもの
- 面接の前に自問自答することが大切
- 模擬面接でも深掘り質問を投げかけてもらおう
障害者雇用の面接において深掘り質問がされるのは、企業側が採用意欲を持っているからこそ。
深掘り質問に対応するためには、深い考えと具体的な事例、そして堂々とした姿勢で臨むことが大切です。面接前からしっかりと準備し、自信を持って面接に臨みましょう。