- 内定を断りたいけれど、怖くて連絡できない
- 複数内定が出て、一つに絞らなければいけない
- せっかくの内定を辞退することへ申し訳なさを感じる
転職活動において内定提示は、あくまで企業からの提案です。条件や環境が自分に合わない場合、内定を辞退することは失礼ではありません。
しかし発達障害がある私たちにとって「周囲の期待に応えられない」「トラブルへの恐怖」といった気持ちは、内定を断ることへの大きな負担となります。
よしだ流されて入社してしまうと後が怖い!


本記事では発達障害がある方に向けて、後悔せずに内定を辞退するポイントや、そのまま使える例文・台本をまとめました。
内定辞退の連絡には、強いストレスを感じる人が多いです。特性によって後伸ばしにしたり、不満を飲み込んだりという方は少なくありません。
- 「断るのが怖くてフリーズしている」
- 「エージェントにどう伝えればいいか分からない」
内定が出たけど納得がいかない。そんな方は、ぜひ本記事を最後までお読みください。
内定辞退は自分を守るための前向きな決断


内定の辞退は、自分も企業も守るために欠かせない、前向きな決断です。
「せっかくもらった内定を断るなんて失礼では?」と感じる方は多いです。しかし、納得せずに入社してしまうと、結果として早期退職や体調不良といったダメージを負いかねません。
短期離職は企業側も採用・研修にかけたコストが無駄になるため、私たちと企業のお互いが損をしてしまいます。
内定はあくまで企業からの提案です。最終的に受けるかどうかは、あなた自身が決められます。面接やオファー面談で違和感を覚えた場合、気になったことを無視せずに立ち止まって整理しましょう。
転職は大きなキャリアの分岐点だと受け止め、直感だけでなく内定を受ける判断基準を設けるのも有効です。



私も「あれ?」って思った企業に入社しちゃって、すぐ辞めたことがあるよ…
内定辞退の「苦手感」と関連しやすい発達障害の特性


内定辞退が怖いと感じる背景には、発達障害の特性が関係していることがあります。
なかには「自分だけがこんなに苦しんでいる」と思いがちなことが、実は脳の仕組みによる影響だった…というケースも。
ここでは障害特性と関連しやすい「苦手感」について、代表的なパターンを5つ紹介します。



ひとつだけじゃなくて、いくつかの「苦手感」が重なることも!
辞退を伝えた相手の感情が読めない・読みすぎる
相手がどれくらい怒るか、問い詰められないかなどを繰り返し想像し、かえって連絡できなくなるパターンです。
ASDの特性として、相手の反応を正しく予測するのが難しいことがあります。情報が足りないと悪い方向に想像を膨らませやすく、特に表情が見えない電話では不安がさらに強まります。
ADHDの傾向がある方は、否定されることへの苦痛を感じやすい面も。「断ったら怒られるかも」「嫌われるかも」という不安が、実際よりずっと大きく膨らんでしまいます。
私の場合は断った結果、「なんで?」と問い詰められるのが怖くて、飲み込んでしまった経験がありました。
最終面接の場で内定提示+即答を求められたことも原因かなと思っています。当時は発達障害の診断も降りておらず、職に就いていない状態で焦りもありました。
結果としてその職場では、たった1日で離職してします。
辞退はメールでテンプレ文章を送る、事前に伝える内容を整理するなどが有効です。
予期せぬ質問でパニック(フリーズ)になりやすい
「なぜ辞退するの?」と深掘りされたとき、頭が真っ白になって言葉が出なくなるパターンです。
発達障害の特性として、想定外の質問にとっさに答えを組み立てるのが難しいことがあります。準備していない問いかけほど処理が追いつかず、フリーズしやすくなります。
聴覚過敏がある方は、電話そのものに苦手意識を持っていることも。声だけのやり取りへの負担感が、辞退連絡へのハードルをさらに上げてしまいます。
想定外を減らせば、パニックも減らせます。あらかじめ聞き返されそうなことを書き出しておけば、質問されても落ち着いて対応できます。
決断を先延ばしにしてしまい状況が悪化する
「明日こそ連絡しよう」と思いながら何日も経過し、余計に断りづらくなるパターンです。ADHDの特性として、心理的な負担が大きいタスクほど後回しにしやすい面があります。
内定辞退の連絡は、転職活動の中でも特に負担が大きい決断。承諾前でも「せっかく内定をくれたのに」という罪悪感があり、承諾後なら「入社準備が進んでいるのに」という恐怖が加わります。先延ばしにするほど連絡しづらくなる悪循環に陥りがちです。
意志が弱いのではなく、脳の仕組みの問題です。だからこそ気合いではなく「仕組み」で対処することが大切になります。
0-100思考で一度の辞退を重大な失敗と捉える
「内定を断る=相手との関係を完全に壊す」と考えてしまい、自分を追い詰めるパターンです。
ASDの認知スタイルとして「0か100か」で物事を捉えやすい面があります。辞退を選択肢のひとつではなく「相手への裏切り」と感じてしまうと、中間の落としどころを見つけにくいです。
内定を手放すと、せっかく決まった就職先がなくなり、また不確実な状態に戻ることになります。先が見えなくなる不安が、辞退への恐怖をさらに強めてしまうケースも少なくありません。
内定辞退は人格否定ではなく、キャリア上の選択肢のひとつ。どうしても不安が強い場合は、現状を紙などに書き出してみると整理しやすくなります。
自己肯定感の低さからくる自分への気後れ
「せっかく内定をくれたのに」と、自分を低く見積もりすぎて辞退を言い出せなくなるパターンです。
転職活動がうまくいかない時期が続いたり、前職で自信を失う経験があったりすると、企業と自分が対等な関係であることを忘れがちです。「ここで断ったら次はないかもしれない」という不安が判断を鈍らせます。
面接で自分を良く見せようと頑張りすぎた結果、内定が出た時点でエネルギーが切れているケースも。疲れ果てた状態では辞退という負担の大きいやり取りに向き合えず、「もう言われるままでいい」と流されやすくなります。
内定が出たことは、それだけ企業に評価された証拠です。今回どこを評価されたのか整理しておくと、次の選考でも自信を持ってアピールしやすくなります。
後悔せずに内定を辞退するポイント5つ


内定辞退をスムーズに進めるためのポイントを5つ紹介します。
辞退の連絡は気が重いもの。しかし、ポイントを押さえておけば必要以上に怖がらなくても大丈夫です。



「早く・短く・記録に残す」が基本!
連絡時は「辞退すること」を簡潔に伝える
内定辞退の連絡は、メールを基本にするのがおすすめです。テキストならじっくり文章を考えられますし、相手の反応にその場でパニックになることもありません。
記録が残るため「言った言わない」のトラブルも防げます。理由は詳しく書く必要はありませんが、「他社への入社」「現職残留」「適性の再考」など一言添えておくと、やり取りがスムーズに終わりやすくなります。
細かく説明しすぎると深掘りされる原因になるため、端的な内容で済ませましょう。
もしどうしても答えたくない場合は、「申し訳ありませんが、理由はお伝えが難しい状況です」と断っても問題ありません。



理由を聞かれたときに答えられる準備だけはしておこう!
決断したら「すぐ連絡」が最大のリスク回避
内定を辞退すると決めたら、できるだけ早く連絡を入れてください。連絡が早いほど企業側の準備も進んでおらず、円満に終わりやすくなります。
気まずさから先延ばしにすると、罪悪感が膨らんで連絡がさらに難しくなる悪循環に陥ります。完璧な言い回しを考え続けるより、早く伝える方がずっと誠実です。
もし意思は固まっているのに日数だけ経っているなら、今が一番早いタイミングです。
目安としては、辞退を決めてから1〜2営業日以内が理想。遅くとも1週間以内には連絡しましょう。内定承諾後であっても、入社日の2週間前までに伝えれば法的には問題ありません。
一般的には、内定承諾書にサインをした段階で「労働契約を締結した」ものとして扱われます。そのため、内定辞退をすることは、「労働契約を解約する」ということになります。労働契約の解約については、民法において、いつでも解約の申し入れができることになっており、会社に対して解約の意思を伝えてから2週間後に契約が解消されると定められています。
引用:doda
連絡は「記録に残る」メールがおすすめ
内定辞退の連絡は、メールなどの記録に残る形がおすすめです。
電話は突発的なやり取りになりやすく、想定外の質問でパニックになるリスクがあります。メールなら落ち着いて文章を考える時間が作れ、後から「言った言わない」になることも防げます。
どうしても電話が必要な場合は、話す内容をまとめてから臨んでください。手元にメモや台本があるだけで、かなり落ち着いて対応できます。
メールの具体的なテンプレートや電話の台本は、次の章で紹介しています。



内定辞退はメールでOK!
強い引き留めは「一旦持ち帰る」で防衛する
電話などで強く引き留められたときは、即答せず「一度持ち帰らせてください」と伝えてください。
相手の勢いに飲まれて、本意でない返事をしてしまうことがあります。その場で判断せず物理的に距離を置くことで、冷静さを取り戻しやすくなります。
よくある引き留めパターンとしては、以下があります。
- 条件を改善する
- 一度会って話したい
- もう少し考えてほしい
いずれも「ありがたいお話ですが、結論は変わりません」で対応してOK。条件の改善で辞退理由が解消される場合でも、冷静になってから調整を進めましょう。
連絡手段をメールに限定するのも有効です。
辞退後の「申し訳なさ」は整理して次に活かす
内定を辞退した後に残る申し訳なさは、次の転職活動に活かす材料として整理するのがおすすめです。
内定辞退を決めたのには、何かしらの理由があったはずです。なぜ断ると決断したのか、どんな条件なら納得できたのかを書き出してみてください。
例えば「業務内容」「勤務地・通勤時間」「給与・待遇」「社風・雰囲気」「面接官の対応」など。自分が重視するポイントが明確になると、次の応募先を選ぶ基準がはっきりします。
内定辞退は失敗ではありません。自分で選んで決めた貴重な経験です。「自分には内定を受けられるだけの需要がある」と前向きに捉え、次の選考に臨みましょう。



「断る」という決断ができたこと自体がすごい!
内定辞退を伝える連絡テンプレートのサンプル


内定辞退を伝える際にそのまま使えるテンプレートを紹介します。「企業への連絡(メール・電話)」「転職エージェントへの対応」それぞれのパターンを用意しました。
内定辞退の連絡は、メールを中心に対応しましょう。電話の場合はその場の勢いに流されることもあるため、必要に応じて準備したうえで臨んでください。
転職エージェントを使って転職活動をしている方は、担当者との今後の付き合いを見極めるチャンスでもあります。無理な引き留めがないか、その後も丁寧に対応してくれるかなどを確認しましょう。



基本はテンプレ対応でOK!
【メール】コピペで使える状況別の辞退文
状況別のテンプレートを用意しました。件名・宛名・署名は適宜調整してください。
他社への入社を決めた場合
件名:内定辞退のご連絡/氏名
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討を重ねた結果、他社への入社を決断いたしました。 大変恐縮ではございますが、貴社の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考にお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。 貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
〇〇(署名)
現職に残ることを決めた場合
件名:内定辞退のご連絡/氏名
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしましたが、現職に留まることを決断いたしました。 大変恐縮ではございますが、貴社の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考にお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。 貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
〇〇(署名)
適性・体調を考慮した場合
件名:内定辞退のご連絡/氏名
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
改めて自身の適性を考えた結果、今回は辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
選考にお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。 貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
〇〇(署名)



コピーしたら、宛名と署名の修正を忘れずに!
【電話】落ち着いて辞意を伝えるための台本
どうしても電話が必要な場合は、手元に台本を用意して読み上げる形で進めましょう。
パニックになると頭が真っ白になり、本意ではない返事をしてしまうリスクがあります。台本があれば、それを見ながら話すだけで落ち着いて対応できます。
以下は、電話の流れに沿った台本です。印刷するか、スマホのメモに入れておくと安心です。
電話で内定辞退するときの台本
①最初の挨拶:「お忙しいところ失礼いたします。内定のご連絡をいただきました〇〇と申します。人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか」
②担当者に繋がったら:「お世話になっております。〇〇です。この度は内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。今お時間よろしいでしょうか?」
③辞退の意思を伝える:「大変申し上げにくいのですが、検討の結果、今回は内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました」
④理由を聞かれたら:「他社への入社を決めたため」「自身の適性を改めて考えた結果」など、一言で伝える
⑤引き留められたら:「ありがたいお話ですが、結論は変わりません」 「一度持ち帰らせてください」
⑥締めの挨拶:「選考にお時間をいただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり申し訳ございません。ありがとうございました」
電話の場合、理由を深掘りされたり、条件の再提案が始まったりと、想定外の展開が起こりえます。あらかじめ伝える情報を決める、辞退の方針を電話中に変えないなどの線引きをしておくと良いでしょう。
企業名や条件面などは、具体的に答えると深掘りされる場合があります。「申し訳ありませんがお答えできません」と回答を控えてください。



電話は「台本を読んでいる」と思われてもOK。落ち着いて伝えることが最優先!
【対転職エージェント】辞退の伝え方と担当者を見極めるポイント
エージェント経由で内定をもらった場合は、企業ではなくエージェントに辞退の意思を伝えましょう。
連絡はメールで問題ありません。普段チャットでやり取りしているなら、チャット連絡でもOKです。
エージェントへの連絡テンプレ
〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
この度は〇〇株式会社の内定までサポートいただき、誠にありがとうございました。
慎重に検討いたしましたが、今回は内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。
せっかくご尽力いただいたにもかかわらず、このような結果となり申し訳ございません。引き続き、転職活動のサポートをお願いできれば幸いです。
〇〇(署名)
理由の伝え方は、メールテンプレの例文も参考にしてください。



エージェント経由の応募は、エージェント経由で辞退しよう!
辞退への対応でエージェントの担当者を見極める
内定と入社の意思決定は、転職エージェントのこれまでの対応を振り返る良い機会です。求人紹介から条件交渉まで、自分に合ったサポートをしてくれたかを思い返してみましょう。
辞退を伝えたときの反応も、重要な見極め材料になります。
転職エージェントは入社で報酬が発生するため、多少の引き留めは営業として自然な反応。ただし、以下のような対応があれば要注意です。
- 辞退理由を執拗に詰めてくる
- 辞退後、連絡が途絶える・態度が急変する
- 「せっかく内定取ったのに」など感情的に責める
- 「とりあえず入社して様子見ては」など、意思を軽視する提案をする
内定辞退は、転職活動を一度仕切り直すタイミングでもあります。もし転職エージェントの対応に違和感があれば、他の転職エージェントへの切り替えも検討しましょう。
内定辞退後は就職・転職活動を再開する前に体調ケア


内定辞退の連絡が終わったら、まずは数日間、転職活動から離れて休みましょう。私も含め発達障害がある人は、対人交渉で想像以上に消耗しやすいです。
- 辞退を伝えるまでの緊張
- 相手の反応への警戒・不安
- 「失礼にならないように」という過剰対応
連絡が終わった瞬間は平気でも、翌日以降にどっと疲れが出ることがあります。
焦って次の応募に移る必要はありません。体調に違和感を覚えたら、以下のようなケアを試してみてください。
- 数日間は予定を入れず、静かに過ごす
- モヤモヤが残っていれば、感情をノートやメモに書き出す
- スマホやSNSから距離を置き、刺激を減らす
転職活動を続ける場合でも、一休み入れてから再開すれば大丈夫です。気持ちをリセットし、活動を振り返ってから応募を再開しましょう。



「休む」も転職活動の一部。回復してから次に進もう!
まとめ|内定を受けても内容次第で辞退してOK
本記事では発達障害がある人に向けて、内定辞退の考え方と具体的な伝え方を解説しました。
- 内定辞退は自分を守るための前向きな決断
- 特性によって「断る」ストレスを感じやすい
- 連絡はメール中心、テンプレ対応でOK
内定をもらっても、自分に合わないと感じたら辞退して問題ありません。無理に入社して短期離職になるよりも、納得できる環境を選ぶ方が長い目で見てプラスです。
辞退を決めたら、本記事のテンプレートを活用して早めに連絡しましょう。


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