- 通勤が大変!移動するだけで疲れちゃう。
- 音・匂いに敏感だからオフィスがツライ。
- 在宅ワークなら、もっと働きやすいかも?
インターネットの発達により、新しい働き方として定着しつつある在宅ワーク。障害のある方にとってもメリットが大きく、「在宅で働ける職場に転職したい」と考えることもあるでしょう。
私自身「在宅で働く」ことに絞って転職活動し、今も毎日自分の家で働いています。
私にとってはオフィス出社よりも快適!でも在宅勤務は向き不向きがあるよ。
本記事は在宅ワークに興味のある方に向けて、在宅で働くメリット・デメリットや求人の探し方を実体験ベースで紹介します。
結論からお伝えすると、在宅ワークはメリットが豊富な一方で、デメリットも少なからずあります。
人によって合う・合わないがあるため、ご自身の性格や特性と照らし合わせて選択しましょう。
メリット | デメリット |
---|---|
落ち着いた環境で働ける 自分の時間が確保しやすい 就労先の選択肢が増える 通勤や移動で疲れなくなる 人間関係と距離を置ける 余計な出費が減る ライフスタイルの変化に合わせやすい | コミュニケーションが取りにくい PCソフトの使い方を覚える必要がある 仕事とプライベートが曖昧になる 求人が少ない |
- 在宅って良さそうだけど実際どうなの?
- 本当に自分の家で働けるの?
そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。
在宅ワークのメリット7つ
\ 動画でサクっと紹介! /
在宅ワークのメリットを7つ紹介します。障害特性によっては仕事の選択肢が大きく増える場合もあるため、ひとつずつチェックしてください。
- 落ち着く環境で働ける
- 自分の時間が確保しやすい
- 通勤や移動で疲れなくなる
- 人間関係と距離を置ける
- 就労先の選択肢が増える
- ライフスタイルの変化に合わせやすい
- 余計な出費が減る
落ち着く環境で働ける
在宅ワークの大きなメリットのひとつは、慣れて落ち着く自宅で働けること。
大人数で働くことに最適化されたオフィスでは、物の配置や導線などが合わない場合があります。
また他の社員との人間関係や気配りが気になってしまったり、音や匂いがストレスになる方も多いです。
自宅で働くことで、余計なストレスを受けず仕事に集中できます。
私は発達障害があり対人コミュニケーションが苦手。在宅ワークで余計な気苦労が減ったよ!
通勤や移動で疲れなくなる
障害者にとって通勤は、健常者と比べ物にならない負荷がかかります。
- 段差や移動ルートなどの物理的なストレス
- 音・匂い・閉所などの精神的なストレス
- 周囲の人に気を配る対人的なストレス
通勤は思った以上にエネルギーを消耗します。体調によっては出勤するだけで疲れてしまい、仕事に集中できない日もあるでしょう。
在宅によって通勤がなくなれば、移動の負荷が軽くなり働きやすくなります。
通勤のストレスは思った以上に大きかった!
自分の時間が確保しやすい
在宅ワークで通勤がなくなれば、余計な時間が減り自分の時間が確保しやすいです。
障害のある方は通勤時、不測の事態に備えて必要以上に時間を確保しているケースが少なくありません。
- 電車の遅延
- 道路の渋滞
- 急な体調不良
- 悪天候
中には1時間も早く職場に着き、時間を潰している方もいます。
退勤時に疲れ切ってしまい、自宅へ帰るのが遅くなることもあるでしょう。
通勤の余計な時間を省くことで、私生活や趣味に時間を割り振ることも可能です。
通勤トラブルのリスクは健常者の人よりも高い!
人間関係と距離を置ける
在宅で働くことで、職場の人間関係と距離を取れるのもポイント。障害者雇用とはいってもすべての社員に理解を得ることは難しいため、働きにくさを感じる方は少なくありません。
変に気を使わせてしまい、かえって居心地が悪くなるケースもあります。
物理的に離れれば周囲の目を気にすることがなくなり、仕事に集中しやすくなるでしょう。
障害内容によっては理解を得にくいこともある!
就労先の選択肢が増える
通勤困難者や地方在住で障害者求人が少ない方にとって、通勤圏以外の求人を選べることも魅力のひとつです。
通勤の負荷が強すぎて、自宅から遠い職場は選べない方は少なくありません。
また地方の障害者求人は数が少なく、場合によっては仕事が全くない場合もあるでしょう。
一方で大都市圏の企業では求職者数が足りず、法定雇用率の達成に苦労しているケースが多いです。
大都市圏の求人と地方の障害のある方がマッチングすることで、お互いにメリットがあります。
大都市圏の求人は地方よりも給与が高いことも多いよ!
ライフスタイルの変化に合わせやすい
在宅ワークは通勤や住む場所に縛られないため、ライフスタイルの変化に合わせやすいことも特徴。
- 一人暮らしを目標にしている人
- 都心部への移住を考えている人
- 通院先が変わり引っ越したい人
定期通院や私生活が変わることで、引っ越した方が快適になることもあります。
しかし住む場所を変えると通勤経路も変わるため、気軽に引っ越しにくい場合もあるでしょう。
自宅で働けばライフスタイルの変化に合わせやすいため、状況に合わせて臨機応変に対応できます。
引っ越しで仕事を変えなくて済むのは大きなメリット!
余計な出費が減る
自宅で働けば、外出することによる余計な出費を抑えることも可能です。
- 外食ランチや余計な飲み会
- 出勤前、退勤後のコンビニ
外に働きに出ると、余計な出費は増えてしまいます。昼ご飯やちょっとした飲み物にもお金がかかり、思った以上に出費になる人も多いです。
在宅ワークでは余計な出費をカットできるため、浮いたお金を貯蓄や趣味に当てられます。
私はお昼を自炊と宅配弁当で使い分けてるよ!
在宅ワークのデメリット4つ
メリットが豊富な在宅ワークですが、少なからずデメリットもあります。
障害特性や得意・不得意によっては、在宅ワークが合わない人もいるため、注意してください。
- 求人が少ない
- コミュニケーションが取りにくい
- PCソフトの使い方を覚える必要がある
- 仕事とプライベートが曖昧になる
求人が少ない
在宅ワークは求人数が少ないため、競争率が高い傾向にあります。
在宅ワークは環境の整った一部の企業のみ募集しているケースが多く、求人数は非常に限られます。少ない求人に多くの転職希望者が応募するため、結果として経験者が有利となるでしょう。
また障害者雇用の在宅ワーク求人は、オンラインでも業務を切り出しやすい職種のみ。
- 事務職
- 営業職
- エンジニア
- デザイナー
- コールセンター
在宅ワークを選ぶことによって、かえって選択肢が狭くなる人もいます。
コミュニケーションが取りにくい
在宅ワークのコミュニケーションは、チャットツールとウェブ会議ツールが中心。直接顔を合わせることが少ないため、サポートやヘルプを求めにくくなります。
特に文章でのコミュニケーション能力が求められるため、困りごとを言語化して伝える能力が必要です。
また上司や同僚とのつながりが薄くなるため、なかには孤立感を感じる人もいます。
多くのサポートが必要な方や、職場とのつながりが重要な方にはオススメしにくいです。
ITツールの使い方を覚える必要がある
在宅ワークは主にPCを使った業務を行うため、様々なITツールの使い方を覚える必要があります。
- オフィスツール
- チャットツール
- ウェブ会議ツール
- ファイル共有ツール
- 業務管理ツール
職場によっては新しいツールをどんどん導入するところもあるため、ITやWEBに積極的になれるかがポイントです。
ITツールに慣れることが苦手な方や、PCに強い苦手意識のある方にはオススメできません。
仕事とプライベートが曖昧になる
在宅ワークにとって、自宅は職場にもなります。
仕事とプライベートの境界が曖昧になってしまい、プライベートなのに落ち着かない、仕事に集中できないという方は少なくありません。
仕事のオンオフを切り替え、生活リズムをコントロールする自己管理能力が必要になります。
在宅ワークに必要な環境
在宅ワークで働くには、自宅で働く環境を整える必要があります。職場によっては一定の基準を設けていることもあるため、注意しましょう。
- 一人になれる部屋
- 仕事用のパソコン
- インターネット回線
インターネット回線
インターネット回線の整備は、在宅ワークにとって最も重要なポイントです。
在宅ワークはインターネットを使ってコミュニケーションを取るため、安定したインターネット回線は必要不可欠。
一定以上の回線速度を指定されることもあり、場合によっては契約し直しするケースもあるでしょう。
私も無料のマンション設備から速い光回線に乗り換えたよ!
一人になれる部屋
在宅ワークを導入している企業のなかには、一人になれる部屋が必要になるケースがあります。
職種によっては個人情報や企業機密を管理するため、家族に見られてはいけない内容を扱うこともあるでしょう。
個室までいかなくとも、PC画面が他の人に見られない対策を行うことは多いです。
自宅に同居人がいる場合は、入社前に職場のルールを確認してください。
仕事用のパソコン
在宅ワークはパソコンを使った業務が多く、契約内容によっては自分で用意する場合もあります。
職種によっては一定以上のスペックが必要になるため、事前に確認が必要です。
在宅ワークで働くポイント
障害のある方が在宅ワークで働くには、以下のポイントが重要です。
- コミュニケーション
- 時間管理
- スキルアップ
コミュニケーション
在宅ワークにとってコミュニケーションは、特に重要なポイント。
チャットやWEB会議でのコミュニケーションは対面よりも難しく、思っていることが相手に伝わらないケースが多いです。
障害のある方が在宅ワークをする際には、文章で適切なヘルプが出せることが大切になります。
時間管理
自宅で働く場合は、時間管理も意識してください。
- 過集中による休憩の取り忘れ
- 仕事とプライベートの切り替え
- 出勤や会議の遅刻
周囲に上司や同僚がいないため、時間を自分自身で決めて管理する必要があります。時間がルーズになると、業務に没頭しすぎて休憩し忘れたり、WEB会議に遅刻したりすることもあるでしょう。
また自宅が職場になるため、仕事とプライベートのオン・オフが難しい人もいます。
仕事の時間なのに集中できない、プライベートなのにリラックスできないといったケースもあります。
スキルアップ
在宅ワークは一人で仕事を行うため、困ったときに自己解決できるようにスキルアップは欠かせません。
業務に関連する専門スキルを身につけるだけでなく、自己管理やWeb検索スキルなども身に付けましょう。
職場や仕事内容に合わせて課題を考え、訓練してください。
在宅ワークの種類
障害者の在宅ワークには、様々な働き方が選べます。自分の状況に合わせて、最適なものを選びましょう。
- 業務委託
- 週継続支援
- 障害者雇用
業務委託
業務委託は、フリーランスや個人事業主として企業からの仕事を請け負う働き方。特定のプロジェクトや業務を切り出し、個人契約で働くことが特徴です。
障害者や特性は関係なく、業務ができるかどうかがポイント。自分のスキルや専門知識を活かし、個人事業主として契約します。
福利厚生や安定収入がない代わりに、柔軟な働き方を求める人にはマッチします。
クラウドソーシングサービスで業務を探せるため、興味のある方は登録してみましょう。
副業として自宅で働く体験をしているのもアリ!
就労継続支援
一般就労が難しい方のための福祉サービス「就労継続支援」。一部の事業所では、在宅ワークが行えるところもあります。
仕事内容は文章のライティングやデザイン、プログラミングなど様々。
業務委託は難しいけど、一般企業で働くのは不安という方に合った働き方となります。
LITALICO仕事ナビやハローワークなどで事業所を検索できるため、利用してみてください。
障害者雇用
一般企業の障害者雇用枠のうち、在宅ワークができる企業もあります。企業と労働契約を結ぶため、安定した働き方が可能です。
在宅ワークでは通勤圏を気にしなくても良いため、大都市圏の高待遇求人へ転職できる可能性もあるでしょう。
安定して働きたい方には、障害者雇用の在宅ワークがオススメです。
在宅ワーク・テレワーク・リモートワークの違い
似たような働き方の言葉として混同されがちな在宅ワーク・テレワーク・リモートワーク。詳しくはそれぞれ以下の場合に使われます。
名称 | 概要 |
---|---|
在宅ワーク | テレワーク・リモートワークのうち在宅で働くこと |
テレワーク | オフィスから離れた場所で、ツールを活用し働くこと |
リモートワーク | テレワークと意味に大きな違いはない |
在宅ワークはテレワークの一種!
障害者雇用の在宅ワークを探す方法
障害者雇用の在宅ワークを探すには、以下5つを試してください。
- ハローワーク
- 求人サイト
- HP・SNSの直接検索
- 就労移行支援の紹介
- 転職エージェント
検索方法によって異なる求人が見つかるため、幅広く情報収集することが大切です。
それぞれの探し方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
働きながらの転職活動は転職エージェントがオススメ
働きながら転職活動を進める方の場合、ハローワークではなく転職エージェントを使うことをオススメします。
- 大手企業や採用に積極的な企業の募集が豊富
- 書類添削や面接対策などのサポートが手厚い
- 企業との雇用条件や年収の交渉も代行してくれる
ハローワークと違い求人応募のために何度も通う必要がないため、忙しい社会人の転職活動にピッタリ。
限りある時間の中で効率よく進めるために、使えるサービスはフル活用することをオススメします。
初回面談もウェブ会議ツールでOKのところが多いよ!
障害のある方を専門とする「障害者向けの転職エージェント」もあるので、本気で転職を目指したい方はぜひ活用してください。
その他の障害者向け転職エージェントについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
まとめ|障害者の在宅ワークはメリットが豊富
本記事では障害のある方が在宅ワークを選ぶメリットと、在宅求人の探し方について紹介しました。
- 在宅ワークのメリットとデメリット
- 必要な環境と在宅で働くポイント
- 障害者の在宅ワークの探し方
在宅ワークは通勤ストレスがなくなるだけでなく、働く環境や時間の自由度などメリットが豊富。環境を整えることで、働くために必要な配慮が少なくなることも多いです。
自宅で働くことにより負荷が強くなる面もあるため、ご自身の特性や得意・不得意と照らし合わせることが重要です。
本記事を読み「在宅ワークで働きたい」と感じた方は、ぜひ転職エージェントに登録し在宅ワークの求人を探してみてください。