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【ひどい事業所もある】おかしい就労移行支援を見極める5つのポイント

  • 就労移行支援に通いたいけど、悪い事業所じゃないか不安
  • ひどい事業所に当たって無駄な時間を過ごしたくない!
  • せっかく通所しても、就職できなかったらどうしよう…

就労移行支援は適切な支援を受けられるかによって、その後の就職・復職への道のりが大きく変化します。

真剣に就労支援へ取り組む施設ばかりと思いたいですが、なかにはサポートをせずただ利用者を集めて作業をさせるだけのひどい事業所も。

よしだ

通所を決める前に見極めが大事!

この記事を書いた人
  • 発達障害ASD・ADHD(精神2級)
  • 営業職→適応障害→転職→営業職を繰り返す
  • 職種を変えても続かず就労移行支援も失敗
  • 障害者雇用の短時間パート事務職でやっと定着
  • 転職エージェントフルリモート事務職に転職成功
  • 年収もUPして、今も自宅で快適に働いてます!
よしだTwitter
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本記事では就労移行支援を選ぶ際に、おかしい事業所を見極めるポイントを5つ紹介します。

結論からお伝えすると、就労移行支援は通所を決める前に見学し、以下をチェックしてください。

  • スタッフの障害理解
  • カリキュラムの内容
  • 就職・定着の実績
  • 利用者の人数や表情
  • 見学時の押しの強さ

必ずご自身の目で事業所の様子を確かめ、信頼できると思った施設を利用しましょう。

  • 変な事業所を選んじゃったら嫌だ
  • せっかく通所するなら無駄にしたくない

そんな方は本記事を、ぜひ最後までお読みください。

タップできる目次

就労移行支援は事業所によって質がバラバラ

就労移行支援の事業は、さまざまな法人が独自で運営する形式。ノウハウの蓄積やサービスの質は、それぞれの組織によって違います。

  • 株式会社
  • 一般社団法人
  • 社会福祉法人等…

運営方針や提供されるカリキュラムも、各法人により全くの別物。場合によっては、ご自身の通所目的や期待する内容と、大きく異なる可能性があります。

また所属しているスタッフの意識や知識、経験による違いも大きいです。

障害特性を深く理解したスタッフがいる事業所もあれば、就労意欲を失うほど理解がないスタッフばかりの事業所もあります。

就労移行支援は多くの方が半年以上、長い人は2年間も通い続ける施設。事業所選びひとつで、その後の就職成功に大きく影響します。

必ず事前に複数の就労移行支援を見学し、しっかりと比較・検討を行ってください。

ひどい就労移行支援を見極めるポイント5つ

就労移行支援選びの際、悪い事業所を見極めるポイントを5つ紹介します。

  • スタッフの障害理解
  • カリキュラムの内容
  • 就職・定着の実績
  • 利用者の人数や表情
  • 見学時の押しの強さ

質の高いサポートを受け、安定した就職を目指すなら、必ず事業所の様子を確認しましょう。1つの事業所だけでは良し悪しが分かりにくいため、複数の施設を見学して比較することが大切です。

よしだ

「ただ見に行くだけ」はNG!

スタッフの障害理解

就労移行支援の質を見極めるうえで、特に重要なのはスタッフの障害への理解。通所期間だけでなく就職後も関わることがあるため、ご自身の障害について理解があるかは大切です。

スタッフに適切な配慮をもって支援してもらえるか、見学時に必ず確認しましょう。

  • 障害に対する知見や経験
  • 偏見のなさや個別対応の有無
  • コミュニケーションの取り方

なかには度を過ぎて厳しいスタッフや、ただ見ているだけで無関心なスタッフもいます。見学時の対応だけでなく、利用者とのコミュニケーションも見てみると良いでしょう。

カリキュラムの内容

スタッフの対応だけで判断せず、事業所のカリキュラム内容もチェックしてください。就労移行支援は事業所によって、受けられるカリキュラムの内容が大きく変わります。

支援とは名ばかりの、ただ利用者を集めるだけの事業所もあります。

  • カリキュラムを更新しておらず内容が古い
  • e-ラーニングによる自主学習のみで支援無し
  • 就職サポートが一切なくハローワーク頼り

見学時にカリキュラムの様子を見せてもらったり、体験利用で実際にカリキュラムを試したりすると良いでしょう。

就職・定着の実績

就労移行支援の公式HPで、事業所の就職・定着実績を確認することも大切です。

就労移行支援への通所は、あくまで就職し職場に定着することが目標。実績があまりにも低いと、就職への不安が解消できません。

厚生労働省の資料によると、就労移行支援から一般就労へ就職率「一般就労への移行者割合」は以下の通り。

調査年一般就労への移行者割合(就職率)
令和4年57.2%
令和3年56.3%
令和2年53.4%
令和元年54.7%
平成30年52.9%
平均54.9%
引用元:厚生労働省:2-1.就労系福祉サービスの現状等

就職に関する数字では、就職率だけでなく「職場への定着率」も確認してください。

定着率とは就職後、退職せず働き続けている状態のこと。内定し入社するだけでなく、働き続けるために重要な指標です。

定着率とは、就職後に一定期間働き続けた従業員の割合を指す指標です。

引用元:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

当サイトで紹介している就労移行支援は、定着率80%以上を基準にしています。

公式HP上で実績を公開していない場合、見学時に確認するようにしましょう。

≫定着率80%以上のオススメ就労移行支援まとめ

他の利用者の印象

就労移行支援の見学時や体験利用時は、他の利用者の印象もポイントです。

  • スタッフとのコミュニケーションは十分にあるか?
  • 利用者が真剣にカリキュラムへ取り組んでいるか?
  • 利用者同士のトラブルやギスギスした雰囲気はないか?

スタッフと利用者のコミュニケーションが十分であれば、あなたとも活発なやりとりが期待できます。一方で利用者が放置されているような事業所では、あなたも同じような対応になる可能性が高いです。

就労移行支援の利用が決まったら、一定期間は同じ事業所に通い続けます。他の利用者があまりにも意欲がない場合、自分もつられて無気力となるリスクが考えられます。

また必要以上にトラブルが起きる事業所では、カリキュラムに集中することができません。

見学や体験利用の機会を活用し、他にどんな利用者がいるか?事業所内の雰囲気はどうか?などを確認しましょう。

見学時の押しの強さ

事業所の見学時、スタッフ側からの「押しの強さ」に注意しましょう。

就労移行支援はボランティアではないため、通所の勧誘は当然あります。しかしあまりにも強引な勧誘や、無理やり利用を勧めるような事業所は避けてください。

あくまで複数の事業所を比較したうえで、最終判断はご自身で決めるようにしましょう。

「他にも見学予約があるから」と伝えて、一旦逃げるのも手です。

見学して何かおかしいと感じる事業所は辞退

就労移行支援を見学したなかで「何かおかしい」と感じた場合、すぐに利用を決めず様子見しましょう。

違和感を覚えたということは、ご自身のなかで納得できない点があったのかもしれません。

例えば、以下などです。

  • 質問に対して明確な答えがない、はぐらかされる
  • 利用者が不自然に暗い、活気が感じられない
  • スタッフの障害への配慮・理解が足りない

スタッフの対応や事業所内の雰囲気に違和感があるなら、他の就労移行支援も見て回るといいでしょう。別の事業所と比較することで、違和感を明確な「違い」として認識できます。

「何か変だな」と感じたらその場で意思決定せず、落ち着いた場所で振り返ることが大切です。

≫定着率80%以上のオススメ就労移行支援まとめ

よしだ

ちょっとした違和感を見逃さないで!

質問に対して明確な回答がない、はぐらかされる

聞いた質問に対して明確な回答がなかったり、はぐらかされたりする場合は要注意です。

信頼できる就労移行支援事業所であれば、誠実に回答するか、不明な場合もはぐらかさずに伝えるもの。回答をうやむやにして、情報を伝えないような事業所は「何かあるかも?」と思いましょう。

  • 就職実績を訪ねても「実績あります」としか答えてくれない
  • カリキュラムの内容を聞いても「個別に組みます」とだけ回答
  • 利用者の満足度を「みんな満足しているから大丈夫」と具体的でない
  • 質問に答えず、別の話題に変えようとしてくる

例えば「どんなカリキュラムを受けられますか?」という質問に対して、「個々の状況に応じて対応します」といった具体的でない回答しか得られない場合は気を付けましょう。

その場で利用を即決するのでなく、一旦持ち帰って他の事業所と比較した方が無難です。

利用者が不自然に暗い、活気が感じられない

他の利用者が不自然に暗かったり、活気が感じられない場合も気を付けてください。

就労移行支援はあくまで「就職」を目標に訓練を積む場、活気が感じられないのは全体的な就労意欲が低い可能性があります。

  • スタッフと利用者の会話が一切ない
  • カリキュラムをまじめに受けない
  • 出席者が異様に少ない

事業所内の環境やモチベーションは、ご自身の就職意欲にも影響します。「就職」を目標に通所するなら、就職意欲が低い人ばかりの環境に身を置くのはオススメできません。

スタッフの障害への配慮・理解が足りない

見学時にスタッフと話すなかで、障害への配慮や理解が足りないと感じることもあります。

就労移行支援のスタッフは、事業所によってピンキリ。なかには全く知識がなく、偏見をもって接するような人もいます。

  • どんな特性がある人でも一律的な対応
  • 障害者を見下すような態度や言葉遣い
  • 障害者支援の法律や制度について無知

このような場合、利用者の特性や配慮のニーズに対応できない可能性があります。たとえ通所したとしても、満足のいく支援を受けられない場合があるでしょう。

信頼できる就労移行支援事業所の特徴

信頼できる就労移行支援事業所は、以下の3点がしっかりしているところが多いです。

  • 十分な就職実績・定着実績がある
  • カリキュラム内容が充実している
  • スタッフの接し方が丁寧で安心感がある
よしだ

「ここなら良さそうだ」と思えるか?が大事。

十分な就職実績・定着実績がある

就労移行支援は「就労」に向けた支援。十分な就職実績や、職場定着の実績は、大きな判断材料です。

  • 就職率や定着率のデータを公開
  • 障害特性に合わせた就職サポート
  • 就職だけでなく定着率も高水準

単に数字だけを見るのではなく、その内容にも注目してください。

例えば就職率は高いものの、短期離職者も多いため定着率が低いケースもあります。この場合、就職サポートやカリキュラムが不十分なことや、就職活動を無理に進めてしまったことなどが考えられます。

見学や体験利用を通してカリキュラム内容を把握したり、インターネット上の評価も参考にしたりするといいでしょう。

カリキュラム内容が充実している

カリキュラム内容の充実度も、信頼できる事業所かを判断するポイントのひとつ。

就労移行支援は事業所によって、カリキュラムの特徴が大きく異なります。

  • 就職活動と定着に特化した事業所
  • 障害特性の理解に重きを置く事業所
  • 専門スキルを学び実績を作る事業所

それぞれの専門分野において、十分なカリキュラム内容が組まれているか?受講後にどんなスキルが身に付くか?など、見学の時点で確認しておきましょう。

他の利用者の受講風景や、カリキュラム内容を活かせる就職実績があるか等もチェックしてください。

就労移行支援を選ぶ際は、就職までの期間にどんなサポートを受けたいか、課題と感じている点は何かなど、目的に合った事業所選びが必要です。もし「ITスキルを学びたい」など目標が決まっている場合でも、違いを知るために他の特徴を持つ事業所も見学することをオススメします。

スタッフの接し方が丁寧で安心感がある

スタッフの良し悪しによっても、通所の成果は大きく変わります。見学時のスタッフの接し方が丁寧で、安心感がある就労移行支援を選ぶようにしてください。

  • 障害特性に合わせた個別対応
  • 事業所説明の分かりやすさ
  • 話し方や態度などの姿勢

スタッフの接し方や態度は、それだけで通所のモチベーションが大きく変化します。安心して通所できる環境でなければ、途中で挫折してしまう可能性もあるでしょう。

見学時のスタッフの対応は、通所を決める判断材料のひとつです。

ひどいと勘違いしやすい就労移行支援の不満

就労移行支援を利用していると、不満を感じるときがあるでしょう。

一見「ひどい」と感じる状況でも、支援の一環だったり、事業所側の冷静な判断だったりします。

ここでは就労移行支援のよくある「勘違いしやすい不満」について紹介します。

  • 通所目的とカリキュラムが合っていない
  • すぐに就職活動の許可が降りない
  • スタッフが事務的で冷たい・厳しい

通所目的とカリキュラムが合っていない

通所目的とカリキュラムが合っていないと、場合によっては「おかしい」と感じることがあります。

例えば「専門スキルを身に付けて就職に役立てたい」という目的の場合、事業所で行われるレクリエーションや、障害特性の分析などは煩わしいと感じるでしょう。

しかしカリキュラムには、講座ごとの狙いがあるケースがほとんど。上記の場合も「専門スキル」だけではなく、以下の力をつけることが想像できます。

  • 社内での適切なコミュニケーション
  • ストレス発散方法を身に付ける
  • 職場に求める配慮を明確にする

「専門スキル」だけが就職に向けて必要、というわけではありません。もし不満がある場合、支援者へカリキュラムの意図や背景を聞いてみるといいでしょう。

すぐに就職活動の許可が降りない

就労移行支援に通っていて、すぐに就職活動ができないことに不満を抱える人は一定数います。就職活動を止めるのは、利用者の状態や就職後の定着に不安があるケースが多いです。

  • 焦りが先行して客観視できていない
  • 就職活動しても失敗するリスクが高い
  • 入社後にトラブルを起こしかねない

就職活動の許可が降りないからといって、必ずしも「ひどい事業所」ではない点に気を付けましょう。

不安な方はスタッフに「就活を始める基準」「各ステップごとの日数の目安」などを確認してください。

ただし一部のひどい就労移行支援では、明確な理由なく就職活動をさせないところもあります。

スタッフが事務的で冷たい・厳しい

スタッフが事務的で冷たいと感じる、指導が厳しいなどの不満も抱えがち。就労移行支援は事業所によってスタッフが異なり、なかには厳しいスタッフが常駐していることもあります。

ただしスタッフの対応が厳しいことは、「ひどい、おかしい事業所」とならない点に気を付けてください。

  • 全ての利用者に対し公平な態度で接する
  • 事業所のスタッフは「友達」ではない
  • 就職後を見据えた指摘や指導のため

就労移行支援はあくまで、一般企業への就職を見据えた「訓練」です。あまりにも態度が悪かったり、マナーや時間にルーズだったりする場合は、厳しい指摘を受けることもあるでしょう。

ただし、冷たさや厳しさが行き過ぎている場合は要注意。

  • 理不尽な叱責や罵倒
  • 指摘ではなく人格否定
  • 相談を受け付けない

厳しくする目的は、あくまで「就職」のため。どうしても理不尽さを感じる場合は、支援者や他の就労移行支援などに相談してみましょう。

通所している就労移行支援がおかしいと感じた場合

通所中の就労移行支援に違和感を覚えたら、早めに対処を考えましょう。

  • なかぽつや相談支援専門員に相談する
  • SNSやインターネット等で情報を集める
  • 他の事業所を見て回り比較する

「おかしい」「なんか変」といった違和感を無視せず、具体的な言葉にしてください。

  • おかしい→スタッフの接する態度がキツイ
  • なんか変→次のステップの話が一向にない

具体的にするのが難しい人は、なかぽつや相談支援専門員などの外部の支援者を頼ると良いでしょう。

そのうえでSNSやインターネットを使って事例を情報収集したり、他の事業所へ見学に行って違いを見比べたりしてください。

事業所側に直接言うのが難しければ、第三者を立てながら対処しましょう。

就労移行支援はひどい事業所を見極めて回避

本記事では「就労移行支援のひどい事業所」を見極めるポイントと、勘違いしやすい事業所への不満について紹介しました。

  • 就労移行支援の質は事業所によってバラバラ
  • 事業所は複数見学し、より安心できる施設を選ぶ
  • 通所している事業所への違和感は早めに対処

就労移行支援は運営の性質上、サービスの質やカリキュラム内容がバラバラ。より効果的な支援を得るためには、事業所を見学したり、複数を比較したりすることが大切です。

もし通所している事業所に不安がある方は、他の支援者や事業所に相談してみるといいでしょう。

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